グリフィン「彼がまだ19歳ということを考えると本当に驚く」
セクー・ドゥムブヤは昨年のNBAドラフト1巡目15位でピストンズに指名された。ギニア共和国の首都コナクリで生まれたドゥムブヤはフランスで育ち、14歳でフランスのプロクラブの育成組織に加入。15歳にしてプロ契約を結ぶとともに、U18フランス代表としてもプレーしていた。
そのドゥムブヤは13日に行われたニックスとのプレシーズンマッチに出場し、フィールドゴール11本8本を成功させ23得点を記録。プレシーズンマッチとはいえプロ2年目、弱冠19歳のドゥムブヤのパフォーマンスは、ピストンズにとって明るい材料だ。
ルーキーシーズンは好不調の波が激しく、毎試合安定したプレーを続けられるかが課題だが、チームメートのブレイク・グリフィンは「準備も万全」とドゥムブヤを高く評価している。「去年と今年では全然違うね。彼がまだ19歳ということを考えると本当に驚くよ。彼のコート上での振る舞いとバスケットボールの理解度は1つ上のレベルにある。彼は素晴らしかったし、すべきことをすべてやった。出場時間が増えるようなことすべてだ。今年順調にきている要因は夏に素晴らしい準備をしたからだよ。体調も素晴らしいし準備も万全だ」
ニックスとの試合ではオフェンスが特に光っていたが、マッチアップしたジュリアス・ランドルをペイント内で自由にプレーさせないなど、課題のディフェンスでも成長が垣間見えた。ヘッドコーチのドウェイン・ケーシーも「ディフェンスでのインテンシティが良かった。ランドルをガードするのは簡単な仕事ではない。チームにエネルギーを与えるランニングやオフ・ザ・ボールでのカッティング、常に同じ場所で立っているのではなく動き続けたことが素晴らしかった」と称賛した。
セカンドユニットとしてデリック・ローズ、スビ・ミハイリュクらとプレーしたドゥムブヤは、チームを活性化させるという自分の役割を見事に果たした。「コートに立つ時は、負けていようが勝っていようがエネルギーを持ってプレーする。しっかり集中してチームをサポートするだけだよ。僕の仕事だからね。途中出場するときは集中して攻守でチームを助ける準備をする。得点が取れない時もディフェンスでチームに貢献したい」
ディフェンスが向上すればドゥムブヤはすべてが揃ったスター選手になれると球団は期待している。2年目の今シーズンはドゥムブヤにとって飛躍の年となりそうだ。