グリフィンについて「今の彼は以前のブレイクだ」
昨シーズンのプレーオフ進出を逃したピストンズは、今シーズンもブレイク・グリフィンを先発の中心に据え、デリック・ローズをセカンドユニットのリーダーに任命する形で臨もうとしている。
その2人がケガもなく万全のコンディションでトレーニングキャンプを迎えられたことは、明るい話題だ。ヘッドコーチのドウェイン・ケイシーは、特にグリフィンの状態に満足し「昔のブレイクだ」と声を弾ませた。
グリフィンが最後にプレーしたのは昨年末のスパーズ戦で、それから以前手術を受けた左膝の状態が悪化してしまい、1月上旬に再度手術を受けてからは欠場。NBAは新型コロナウイルスの感染拡大により3月中旬からシーズンを中断し、7月末にはシーズンを再開させたが、ピストンズは中断前の戦績によりオーランドでの『バブル』に参加できなかった。彼らの2020-21シーズンは12月23日のティンバーウルブズ戦から開幕するため、グリフィンの公式戦出場は約1年ぶりということになる。
昨シーズンはわずか18試合で平均15.5得点、4.7リバウンド、3.3アシストと不甲斐ないパフォーマンスに終わったグリフィンは、長いオフを使ってコンディションを万全に仕上げてきた。ケイシーは「彼は夏に猛練習をして下半身を強化してきた。いろいろと批判があるのは分かっている。しかし、今の彼は以前のブレイクだ」と完全復活に期待している。
ローズも良好なコンディションを維持し、キャンプ初日から新人のキリアン・ヘイズと積極的にコミュニケーションを取っている。ケイシーは「デリックは、感染が拡大した時期から個人トレーナーと一日に2度の練習を継続している。トレーニングキャンプでも休んでいない」とコメント。「彼ら2人が万全の状態で戻ってくれたのは朗報だ。若いチームに貢献してくれている」と若い選手が増えただけに、指揮官はベテラン2人のリーダーシップに期待を寄せている。
オフにはグリフィンとプレーエリアが被るメイソン・プラムリー、ジェレミー・グラント、ジャリル・オカフォーを獲得するなど補強に関しては謎が多いものの、故障明けのリーダーが万全の状態なのは朗報でしかない。名将ケイシーがどういうチームに仕上げていくのか楽しみだ。