ラジョン・ロンド

写真=Getty Images

レイカーズでの初日から映像担当者とミーティング

レイカーズに加わったラジョン・ロンドは、NBA2年目を迎えるポイントガードのロンゾ・ボールのメンターとしての役割を担うことになりそうだ。しかし、やはり彼の本分はコート上でチームを操る司令塔だ。ゲームを組み立て、意表を突くパスを何本も通すことでレブロン・ジェームズの負担を軽くすることがロンドの主な仕事になる。

『コート上の指揮官』という表現がぴったりなロンドは、チームメートのプレースタイルに限らず、対戦するチームの戦術、相手選手の傾向を徹底的に分析する選手としても知られている。レイカーズ移籍後もそれは変わらず、ロブ・ペリンカGMが『Spectrum SportsNet』とのインタビューで、ロンドがチームにやって来た初日のエピソードを明かした。

「ロンドがチームに来た初日に、いきなり『映像担当者は誰かな?』と聞いてきた。それからロスター全員の映像を頼んでいたよ。仲間たちの傾向を勉強するというわけだ」

ロンドのゲームメークはセルティックス時代から高く評価されていたが、近年はそのパスセンスにさらに磨きがかかっている。寸分違わぬタイミングで、受け手にとって優しく、対戦相手にとっては思いもしないタイミングで出されるパスは、レイカーズでも大きな武器となる。

やはり気になるのはレブロンとの連携だ。チームが本格的に始動する前に、ロンドは他のチームメート以上にレブロンのプレーの傾向、好むパスの種類やタイミング、位置を頭に叩き込むのだろう。『魅惑のプレーメーカー』は、新たな仲間の力を最大限に引き出すため、この時期から頭をフル稼働させて来たるべき開幕に備える。