ドラフトとトレードで支離滅裂な動きを連発するピストンズ、新GMのチーム作りに『大どんでん返し』はある?

ドラフトとトレードで支離滅裂な動きを連発するピストンズ、新GMのチーム作りに『大どんでん返し』はある?

2020/11/22
ピストンズ

ポジションバランスも悪ければ中心選手も定まらず……

トレード解禁、ドラフト、フリーエージェント解禁と一気にやってきた熱い今オフの主役になったのは、まさかのピストンズです。新たなGMであるトロイ・ウィーバーが積極的な動きでチームの再構築を進めています。しかし、その動きは理解に苦しむものばかりで、どんなロスター構成で、どんな戦術にしていきたいのか、ここまでの動きからは全く想像がつきません。

最初に取り掛かったのは現有戦力の積極的な放出でした。ルーク・ケナードやトニー・スネルといったスタータークラスの実力者を手放したのですが、ともにシュート力があり現代的な能力を備えた選手のため、もったいない判断に見えます。何よりも2018年のドラフト2巡目指名ながらハードなディフェンス能力で頭角を現し、オフェンスでもエネルギッシュなプレーでスターターまで成長したブルース・ブラウンを、目立った対価もないトレードで放出したのは衝撃でした。

ケナードとブルースはピストンズがドラフト指名して育ててきた若手であり、まだまだ伸びしろがあるだけに、ファンの心境としては納得しがたいものがあります。デリック・ローズとブレイク・グリフィンは残っているものの、『チームを白紙に戻す』ことを優先したような奇妙なトレードの連続からオフがスタートしました。

それでも、ドラフトではトレードで得た指名権も使い、キリアン・ヘイズ、アイザイア・スチュワート、サディック・ベイを1巡目で指名し、ガード、ウイング、センターのそれぞれに期待のルーキーを加えました。心機一転、新たなヤングコアとして再建を目指すという意味では、前向きに捉えられるドラフトでした。

ところがその翌々日にフリーエージェント交渉解禁となると、メイソン・プラムリー、ジェレミー・グラント、ジャリル・オカフォーとビッグマンを3人も獲得し、再び狙いが分からなくなりました。グリフィン中心のチームであれば、プレーエリアが被る選手は好ましくありません。誰にどんな役割をさせたいのか、全く想像がつかないロスター構成になっています。

また、デロン・ライトやジョシュ・ジャクソンといったガードも獲得しており、こうなるとルーキー中心に切り替える雰囲気でもありません。さらにはグリフィンがトレードされる噂も出てきており、ポジションバランスも悪ければ中心選手も定まらず、これまでのチームをベースに補強するのか、あるいは再建に進むのか、どちらを優先しているのかすら分からない状況です。

ここまでは理解に苦しむピストンズの動きですが、NBAの名GMは最後に巻き返すようにトレードをまとめてしまう手腕を持っているものです。西カンファレンスではサンダーがトレードを繰り返し続けてロスターを大改革していますが、ウィーバーはそのサンダーのアシスタントGMだっただけに、最後の大どんでん返しが水面下で決まりつつあるのではないかと勘繰りたくなります。

新生ピストンズがどんなロスターで開幕を迎えるのか。ここまでの動きが支離滅裂に見えるからこそ、今後の動向からも目が離せません。

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