3年総額8560万ドルの大型契約で残留が決定
サンダーとラッセル・ウェストブルックが新たに3年間の契約締結に合意した。これまでの契約は2016-17シーズンまで。サンダーはウェストブルックの慰留を難しいと判断し、彼を交換カードとして他チームと交渉し、超大型トレードを成立させようと動いている、という噂だったが、その見立てとは真逆の方向に現実は進んだ。
これまでの契約では、ウェストブルックが受け取る2016-17シーズンの年俸は1780万ドル(約18億円)だったが、新契約では2650万ドル(約27億円)にまで増額された。2年目は2850万ドル、3年目は3060万ドルの総額8560万ドルの契約となっている。また、3年契約の最終年はプレーヤー側のオプションとなる。
サンダーGMのサム・プレスティは、逆風の中でダメージを最小限に済ますことを選択せず、ウェストブルックの慰留という「理想論」を現実のものにするミッションをクリアした。ケビン・デュラントがウォリアーズへ移籍したため、サンダーには十分なキャップスペースがあった。オールスター・プレーヤーであるウェストブルックが少なくとも2018年までチームに残ることで、大物FA選手の勧誘にもプラスに働くだろう。逆に言うと、ここでウェストブルックを失ってしまっては、どれだけ優秀な選手がトレードでやって来たところで、チームはゼロからの再建を強いられ、プレーオフに進出するまでに何年かかるか分からなかったところだ。
会見でウェストブルックは「ドラフトで入団してから、自分が愛してきた唯一のクラブでプレーを続けられることになってうれしい」と心境を語った。そして「世界最高のファンの前でプレーし続けられることに興奮している」と、デュラントに続いてウェストブルックまで失うことを恐れていたファンにメッセージを送っている。
プレスティGMは「ラッセルは加入からの8年間、突出したリーダーとしてチームを引っ張ってきた」とウェストブルックを称賛。「彼の特徴はオクラホマシティーの街と人々の特徴とすごく共通点がある。そんなラッセルが我々と一緒に歩み続け、サンダーの伝統をこれからも作り上げていくという決断を下したことに興奮しているよ」
新契約締結を発表する会場となったチェサピーク・エナジー・アリーナには大勢のファンが集まり、ウェストブルックへと称賛を送った。ラスもファンに向け「皆は世界最高のファンだ!」とスピーチしている。
Photos from "Russell Westbrook Day" in OKC. ???????? #TheRoarContinues pic.twitter.com/YexcZ8johN
— OKC THUNDER (@okcthunder) 2016年8月4日