レブロン・ジェームズ

グリーン「レブロンは開幕から1カ月間はプレーしないんじゃないかな」

NBAは2020-21シーズンの開幕が12月22日になり、レギュラーシーズン72試合と短縮して開催することを発表した。NBAファイナルを戦ったレイカーズとヒートの選手は、最も短いオフで来シーズンを迎えることになる。ファイナル第6戦が終了した10月11日から来シーズン開幕の12月22日までは2カ月ほどで、通常のオフと比べると期間は半分にも満たない。

レイカーズのレブロン・ジェームズは、アメリカ4大スポーツの歴史上で最も短いオフに対する心境を自身のInstagramで額に手を当てる絵文字を使い表現した。レブロンは来月で36歳となり18年目のシーズンを迎える。今シーズンはリーグ中断期間が長かったとはいえ、『バブル』では短期間のスケジュールで激しい試合をこなしており、身体への負担は大きかったはずだ。

レブロンはコンディショニングに細心の注意を払い、大金を投じることも辞さない選手だ。例年、オフにシーズンを戦い抜く身体を手間暇かけて作り上げる。だが今回はシーズンの疲れを抜き、身体作りを始めたところで開幕がやって来る。彼自身、自分の重要なルーティーンを飛ばすのは本意ではないはずだ。大きなケガをせずここまで戦い続けられたのは、オフの準備があったからこそ。身体が十分に仕上がらなければ無理をしてプレーしない可能性もある。チームとしてもケガでレブロンを失うような事態は避けたいはずだ。

レイカーズのジャレッド・ダドリーやダニー・グリーンは、レブロンが開幕からしばらくはプレーしない可能性があると発言している。「12月に開幕するなら、間に合わないと感じる選手もいると思う。短期間でシーズンが再び始まるなら、レブロンは開幕から1カ月間はプレーしないんじゃないかな」とグリーンはコメントしている。

一部のスター選手は、最短のオフになるため12月22日開幕案を反対していたと『ESPN』が報じているが、そこにレブロンは含まれていない。当初はレブロンも22日開幕案に反対していたが、リーグのビジネス面での影響を理解して賛成に転じたようだ。

2019-20シーズンは新型コロナウイルスの感染拡大により中断し、『バブル』で再開したが収益面へのダメージは大きかった。新シーズンに可能な限り多くの試合をこなし、収益を確保するには、選手もリーグもともに犠牲を払う必要がある。レブロンが12月22日の開幕戦に出場するのか、出場時間や試合数を減らしロードマネジメントを採用するのか注目だ。

https://www.youtube.com/watch?v=ZPBWje2kJ_U&ab_channel=NBArtv