北海道の得点源、ニック・メイヨを12得点に抑える
千葉ジェッツがレバンガ北海道を相手に126-75で快勝し、連勝を5に伸ばした。
千葉はシャノン・ショーター、ギャビン・エドワーズ、セバスチャン・サイズ、北海道はジョーダン・テイラー、ファイ・パプ月瑠、ニック・メイヨとともに『オン3』を起用する。
126得点を挙げた千葉のオフェンスはもちろんだが、この試合ではディフェンスで北海道の得点源を封じることで主導権を握った。全員が高い位置からプレッシャーを与えてパスコースを塞ぎ、インサイドにボールを入れさせない。テイラーやメイヨがドライブで切り込んでも2人、3人で守りタフショットを打たせ、ディフェンスリバウンドからのトランジションバスケを展開した。オフェンスでもスペーシングを上手く取ることで、それぞれが味方のシュートチャンスを作り出す。さらに途中出場のジョシュ・ダンカンが前半は3ポイントシュート2本、2ポイントシュート3本、フリースロー2本のすべてを決め14得点を挙げる。
対する北海道はインサイドを生かせず攻めあぐね、外一辺倒のオフェンスに。リバウンドのポジション争いでも千葉に抑えられ、セカンドチャンスに繋げることもできない。得点源のメイヨは前半4得点、シューターの中野司も3得点、テイラーは0点と苦戦する。ディフェンスでも千葉のスピードに対応することができない。インサイドでもサイズに緩急あるポストプレーで簡単に得点を許してしまい、点差は広がる一方。
第2クォーターの後半になると初めて千葉のビッグマンに対してダブルチームを仕掛けるが、逆にフリーになったコー・フリッピンにアウトサイドシュートを決められるなど、やることなすこと裏を取られてしまう。インサイドを封じた千葉は、北海道のペイントエリアからの得点を8点に抑え、さらにリバウンドでも24-10と圧倒して、63-28で前半を折り返す。
後半に入っても千葉の勢いは止まらないが、第4クォーターになるとようやく北海道のオフェンスが機能し始める。ここまで出番がなかった玉木祥護がディフェンスの裏を突くことで6連続シュートを決める。インサイドではジャワッド・ウィリアムズにディフェンスが2人寄った隙を突いてフリーでシュートを打ち、自らもポストプレーで得点を決めるなどして、第4クォーターだけで12得点を記録した。
それでも誰が出ても強度が落ちない千葉は最後まで自分たちのバスケットを貫いて完勝した。この試合で、千葉は2ポイントシュート成功率78%、3ポイントシュート成功率も58%を記録するなど、高確率でシュートを沈めた。リバウンドでも40-19と圧勝し、ファストブレイクポイントは23-6、ターンオーバーからも22得点を奪うなど、まさに堅守速攻を体現。これまでの10試合で平均24.0得点を記録しているメイヨを12得点、平均11.9得点の中野司を3得点に抑えるなど、北海道に一度も主導権を渡さなかった。
しかし、北海道は敗れたものの、強豪の千葉を相手に玉木が存在感を発揮するなど、最後は次戦へと繋がる試合を展開できたことには意味がある。明日の第2戦で互いに今日の課題をどう生かすか、注目したい。
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