ウィル・ウィーバー

2019年のGリーグ年間最優秀コーチ

サンダーはビリー・ドノバン前ヘッドコーチの後任探しを続けているが、ようやく新指揮官候補を一人に絞ったようだ。

『ESPN』によれば、オーストラリアのNBLに所属するシドニー・キングスのヘッドコーチ、ウィル・ウィーバーが有力な候補者だという。キングスもサンダーとの交渉を容認しているようで、ウィーバーはすでにオクラホマシティに到着したとの報道もある。

キングスオーナー兼会長のポール・スミスは、この件について次のようにコメントしている。「我々は、この件に関してウィルをサポートする。シドニー・キングスは大きな目標を持ち、キャリアを前進させようとする人材に手を差し伸べるクラブだ。選手であれ、コーチであれ、マネジメントチームであれ、私は彼らが目標を達成する姿に興奮を覚える」

現在36歳のウィーバーはプロ選手としての経験はないが、テキサス大学オースティン校在学時代から指導者を養成するプログラムを受講。その後、サム・ヒューストン州立大学のバスケットボール部でアシスタントコーチを務め、2013年から16年までセブンティシクサーズのアシスタント、2016年から18年までネッツのアシスタントコーチを歴任。2018-19シーズンはGリーグのロングアイランド・ネッツのヘッドコーチを務め、同シーズンの年間最優秀コーチ賞に輝いた。そして、2019年3月にキングスの指揮官に就任した。

NBL1年目にリーグベストの年間20勝8敗という戦績を残してキングスをファイナルに導くも、チームは新型コロナウイルスの感染拡大を危惧し、シリーズ第4戦以降の試合を行わないことを決め、優勝を逃している。またウィーバーは、2014年からオーストラリア代表チームのスタッフも続けるなど、指導者としての経験も豊富だ。

サンダーは、このオフにクリス・ポールをトレードする可能性が高い。フリーエージェントになるダニーロ・ガリナーリも優勝が狙えるチームへの移籍を希望しているため、もしウィーバーがヘッドコーチに就任すれば、シェイ・ギルジャス・アレキサンダーなどの若手が中心のチームをイチから作ることになる。