スティーブ・ナッシュ

「良いリーダーになるために必要なものをすでに持っている」

2020-21シーズンの優勝候補に挙げられているネッツは、先月、新ヘッドコーチにスティーブ・ナッシュを招聘した。

ナッシュは2005年と2006年にNBAシーズンMVPに輝き、引退後の2018年に殿堂入りを果たしているがヘッドコーチとしての経験はなく、その手腕は未知数だ。そんな彼がネッツの指揮官に就任する際に、マーベリックスでともにプレーした親友のダーク・ノビツキーにアシスタントコーチとして一緒に仕事をしないかと誘っていたという。

結果的にはノビツキーが誘いを断ったのだが、彼は感謝しているとしつつもオファーを断った理由を『The Dallas Morning News』のインタビューで明かした。「第一にマブス以外の場所でコーチングができるか分からなかった。それにタイミング的に今ではないと思った。僕は家族と一緒にいる時間が大好きだし、今はあまりバスケットのことは考えていないんだ」

こう語ったノビツキーだが、ナッシュのヘッドコーチ就任について「彼にとっては挑戦だけど、しっかり準備もしているはずさ」と言うと、「彼は僕にとって常に前向きなリーダーだからね」と続けた。

「物事が上手くいかない選手がいたら、彼が真っ先に尻を叩いてくれた。ナッシュは僕が経験した中で最もポジティブなチームメートの一人だよ。彼は偉大な指揮官になるはずさ。もちろん、これからタイムアウトの状況やプレーのコールについては学ばなければいけない。それでも彼は良いリーダーになるために必要なものをすでに持っている」

もちろん、ノビツキーは新シーズンもマブスを第一に応援するが、これからは親友が指揮を執るネッツも注目することになるだろう。ケビン・デュラントとカイリー・アービングのスーパースターデュオを擁するネッツで、ナッシュがリーダーシップを発揮して、どのようなチーム作りを行うのか楽しみだ。