レブロン・ジェームズ

NBAファイナル第2戦もレイカーズの充実ぶりが目立つ結果に

NBAファイナル第2戦、『マンバ・ジャージー』を着たレイカーズが初戦に続いて攻守が噛み合い、ヒートを相手に完勝した。

ヒートはバム・アデバヨとゴラン・ドラギッチが欠場。アデバヨに代わりマイヤーズ・レナードが先発した。全員が普段以上に走り、速い展開を作り出すことで自分たちのペースを作ろうとした狙いは悪くなかったが、レナードは『バブル』でのシーズン再開後にほとんど出場機会がなく、チームメートとの呼吸が合わない。結局、先発に抜擢されたレナードのプレータイムは9分のみ。37分間プレーしたのはケリー・オリニクで、大黒柱のアデバヨほどの力強さはなくても積極的に攻める姿勢を見せた。

さらにヒートはこれまで以上にゾーンディフェンスを多用して、レイカーズの攻めを迷わせようとするが、こちらは上手く行かない。レイカーズはアンソニー・デイビスとレブロン・ジェームズを中心に、サイズとパワーを生かしてヒートのディフェンスを攻略しつつ、セカンドユニットで出るラジョン・ロンドが攻撃に変化を加えることで、ヒートの望む速い展開に応じた上で攻守に上回った。

ヒートは第3クォーターを39-35と上回り、10点前後の点差でレイカーズに食らい付くのだが、そこから詰めていく武器を欠いた。ジミー・バトラーが起点となって崩しとフィニッシュの両方に絡みたいヒートの思惑を崩すべく、レイカーズはとにかくバトラーにボールを手放させるように仕向ける。そのバトラーが無理に仕掛けようとすれば、レブロンがすぐにカバーに入った。ケンドリック・ナン、アンドレ・イグダーラがボールを動かし、オリニクが中で合わせるプレーが増え、それで得点できてもレイカーズを慌てさせるようなインパクトはもたらせない。

10点前後の点差で第4クォーターが推移していくが、レイカーズは精神的に余裕を保った状態で試合を進めていく。ヒートはほぼ7人でローテーションし、序盤から運動量の多いバスケットを続けていたため、終盤の勝負どころでギアを上げるスタミナも残していなかった。最終スコア124-114、スコア以上の内容でレイカーズが危なげなく勝利している。

レブロン・ジェームズはゲームハイの33得点、さらには9リバウンド9アシストとトリプル・ダブル級の活躍。またアンソニー・デイビスは32得点14リバウンド。レイカーズの両エースは十分なスタッツを記録しているが、チームメートをうまく活躍できるように仕向け、48分間の中で締めるべき時間帯をきっちりと見分けて、なおかつ負担をお互いで折半するマネジメントをすることで試合を支配。この2人が好プレーを維持し、なおかつ精神的にも今の落ち着いた状態を保つことができれば、残り2勝は難しくなさそうだ。

ヒートはドラギッチが恐らく今シーズンは戻って来られないが、アデバヨは第3戦以降で復帰できそう。どれだけのコンディションでコートに立てるかも大事だが、レイカーズの盤石の安定感をどこから崩すか、その糸口を見いだす必要がある。