写真=野口岳彦

「私は優勝するためにここへ来ました」

琉球ゴールデンキングスは今日、シーホース三河の絶対的なポイントガードだった橋本竜馬の獲得を発表した。

橋本は福岡大学附属大濠から青山学院大学を経て2011年にアイシンに加入。魂を込めたエネルギッシュなディフェンスから背中でチームを引っ張る『闘将』としてシーホース三河に欠かせない存在だった。今オフ、キャリア一筋7年を過ごした三河を離れて琉球に新天地を求めた。

今回の移籍について、複雑な胸中を橋本はクラブのリリースでこう明かしている。

「今回の移籍を決断するまでには、想像してた以上の葛藤がありました。それは、7年間所属したシーホース三河での自分という存在、そして応援してくれる沢山のファンがいること、その中での移籍だったからです。退団発表後、チームメイトからの言葉やファンの皆様の声を聞いて、これまで歩んできた道のり、そして残してきた足跡が、こんなにも大きく濃いものだったということを切に感じました」

「その上で、私は沖縄に行くことを決めました。選手として、また人として、評価し話し続けてくれた木村社長また佐々ヘッドコーチの下でプレーすること、そして初めての沖縄での試合で感じた、ブースターの皆様のバスケットボールへの溢れんばかりの情熱を想像した時に、私の心は大きな夢を持った子どものように動き出しました」

なおかつ、決心した以上は琉球の大きなプラスになるべく燃える気持ちをつづってもいる。

「ただの一選手に過ぎませんが、琉球ゴールデンキングスにとって、強烈且つ刺激的なスパイスとなるよう、圧倒的なバスケットボールへの情熱をコートで表現し、チームメイト、キングスブースター、そしてアウェイブースターの心までも鼓舞していきます。泥臭く、男臭く、そして自分らしく、これからも突き進んでいきたいと思いますので、沖縄の皆様、よろしくお願い致します。最後になりますが、私は優勝するためにここへ来ました。遠い南の島より、熱く燃え上がる塊となって、本土を震え上がらせましょう!」

琉球のポイントガードには『チームの顔』として岸本隆一がいる。橋本と岸本、タイプの異なるポイントガードが新シーズンの琉球を引っ張っていくことになりそうだ。