クリッパーズ

「毅然とした態度でプレーし、ボールを動かしできることをやる」

現地15日に行われるナゲッツとの『GAME7』は、クリッパーズにとって初のカンファレンスファイナル進出がかかる大一番だ。しかし、ヘッドコーチのドック・リバースは、平常心で決戦に臨もうとしている。

14日の練習前の会見で、リバースは試合前にチームに伝えることはあるかという質問に対し、「特に言うことはない。『さぁ、勝ちにいこう!』くらいだ」と答えた。「試合前のスピーチは、過大評価されがちだ。だいたい3分くらいかかるだろうし、それから選手たちは試合に向けて集中しないといけない。特にシークレットスピーチのようなものはない。それは映画の世界の話だよ」

「現実はスピーチよりも、試合に臨めるようにしっかりと選手たちに準備してもらうことが大事。これまでと同様に試合でリードを奪えるように導く。秘策も魔法もない。ただバスケットボールをプレーするだけ。毅然とした態度でプレーし、ボールを動かし、できることをやる。それだけだ」

選手の出場時間を増やす可能性こそ明かしたが、リバースはこれまでにやってきたことを継続すると話した。「過剰に反応する必要はない。例えば今日の練習で新しいプレーを15パターン教える必要なんてないし、そんなことをしても上手くいかない。我々はチームの長所を生かす。ローテーションに関しては微調整ができるし、出場時間も調整できる。ここ2試合では上手くいかなかったが、チームの規律を維持して試合に臨む」

『GAME7』では、昨シーズンのNBAファイナルMVPに輝いたエースのカワイ・レナードに期待がかかる。だがリバースは「彼も我々と同じ人間」と過度なプレッシャーを与えない。

「カワイはこのチームでの経験が少ない。彼は動じない選手だが、彼も我々と同じ人間であって、良いプレーが保証されているわけでもない。カワイだからといって、とてつもないことになるわけでもない。それは分かっておくべきこと」

詰まるところこれはスポーツであって、試合中は不確定要素に左右される。両チームともにその中で全力を尽くし、天命を待つことしかできない。リバースが率いるクリッパーズはできる限りの準備をし、平常心で大一番に挑む。