写真=野口岳彦

「ファンの皆さんと共に戦っていきたい」

栃木ブレックスが田臥勇太との契約継続を発表した。

現在37歳の田臥は能代高校時代に史上初の『9冠』を達成し、トヨタ自動車アルバルクに入団した2002年には新人王を獲得。そして、2004年に日本人初となるNBAプレーヤーとなった。その後アメリカを中心に活動していたが、2008年に栃木に入団し日本復帰を果たした。

栃木で10年目を迎えた今シーズンは、苦しみながらチャンピオンシップ進出を果たすもクォーターファイナルでシーホース三河に惜敗し、連覇を逃した。

田臥はクラブの公式ホームページで以下のようにコメントしている。「いつもたくさんの応援本当にありがとうございます。2018-19シーズンもブレックスでプレーすることができ、大変嬉しく思っています。優勝を目指しチーム全員そしてファンの皆さんと共に成長し続け、戦っていきたいと思います。2018-19シーズンも熱い応援よろしくお願いします」

今シーズンの田臥は平均17.9分の出場で5.4得点2.6アシスト0.8スティールを記録し、チームでただ一人60試合すべてに先発出場した。

2013-14シーズンをピークにプレータイムは年々減少しているが、持ち前のゲームコントロール力は衰えを知らずチームに落ち着きを与える。日々の練習や試合への取り組み方、チーム一丸で勝利を目指すプロ意識など、メンターとして多大な影響を与えていることは言うまでもない。

栃木は今日の時点で、田臥を含めた8人との契約継続、そして4人が自由契約となったことを発表している。田臥のバックアップを務めた2人のポイントガードのうち、渡邉裕規は契約継続となり、生原秀将は自由契約となった。栃木の補強に注目が集まる。