カイリーはセルティックスの立場に理解を示す
今オフ最大の関心事は、フリーエージェントになるプレーヤーオプションを保持しているレブロン・ジェームズの去就に他ならない。
7月1日にフリーエージェントになることが濃厚と言われているレブロンの獲得には、ロケッツ、レイカーズ、セブンティシクサーズ、スパーズといった多くの強豪チームが手を挙げると見られている。そんな中、セルティックスのカイリー・アービングは、レブロンとのコンビ再結成の可能性について聞かれると、「この世界では何だって起こり得る。そういうことを経験してたきたし、目にもしてきた」と回答した。
2011年のドラフト全体1位でキャバリアーズから指名されたアービングは、2014年から3年間キャブズでレブロンとプレーし、2016年にはNBA初優勝を果たした。昨年のファイナルでウォリアーズに完敗した直後、アービングはキャブズにトレードを要求。寝耳に水の話にNBA関係者は驚きを隠せなかったものの、紆余曲折を経てセルティックスへのトレードが成立した。
アービングがトレードを要求した理由は、『レブロンに続く2番手』からの脱却を願ったからだと言われている。ようやく自分がリーダーとして引っ張れる環境を手にしたばかりにもかかわらず、リポーターからレブロンとの再タッグ結成の可能性について聞かれるのだから、NBAでは何が起こっても不思議ではないことを再認識させられてしまう。
ただ、セルティックスがレブロンの獲得に動く可能性は、現時点では限りなく低い。情勢は日々変化するため絶対にないとは言えないが、レブロンを獲得できるだけのキャップスペースがない上に、アービングの居心地を悪くするような補強を断行するとは考えにくい。
それでもアービングは「最終的にはビジネスだから」と、万が一の結果になっても球団の考えを支持すると話している。「オーナーとマネージメントは、球団の将来にとって何がベストかを考えているわけだから、僕は彼らを支持する」
この件は、レブロンが結論を下し、次の契約先が正式に発表されるまでは噂として取り上げられ続けるだろう。フリーエージェント選手との交渉が解禁される7月1日以降も、NBAは話題に不自由しそうにない。