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2016年の夏に薬物規定違反が発覚し2年間の出場停止に

OJ・メイヨが、NBA復帰に向け本格的に始動した。最近NBAを見始めたファンには聞き覚えがないかもしれないが、2008年のドラフト全体3位でティンバーウルブズから指名された選手だ。 ドラフト後にグリズリーズへとトレードされたメイヨは、1年目から先発に定着。グリズリーズで4シーズンプレーした後にマーベリックスに移籍し、2013年の夏にはバックスと800万ドル(約9億円)の契約を結んだ。

順風満帆なキャリアを送っていたメイヨだったが、2016年にどん底を味わうことになる。同年の夏、NBAの薬物規定違反が発覚。リーグから2年間の出場停止処分を科されることに。いくら才能があっても、これだけ重い処分を科されては、技術も、肉体も錆びついてしまうもの。それでもメイヨはNBA復帰をあきらめず、30歳になった今もプレーできるコンディションを維持していると『Real GM』が伝えた。そして、来シーズンから復帰が可能になるメイヨに、各チームのスカウトたちも注目しているという。

『Real GM』によれば、NBAキャリア7年で平均13.8得点、3.1リバウンド、2.9アシストを記録しているメイヨは、現在プエルトリコのリーグでプレー。「身体の状態も良く、シェイプを保てている。シュート勘はいくらか落ちているが、もともと群を抜いてシュートがうまかったわけではない。ハンドリングもドライブの力もソリッドで、ディフェンスも許容範囲。今夏獲得を検討するだけの価値はある」と話すスカウトもいる。

現在行なわれているNBAファイナルでは、心臓疾患から復帰し大舞台に立ったキャバリアーズのジェフ・グリーンに注目が集まっている。もしメイヨがNBA復活を果たし、再び大舞台で活躍する機会を手にした時、彼の『カムバック・ストーリー』も脚光を浴びるはずだ。