写真=Getty Images

第4クォーター終盤、スミスが痛恨の判断ミス

5月31日にオラクル・アリーナで行われたNBAファイナル2018 第1戦は、ウォリアーズが延長戦の末に124-114でキャバリアーズ勝利した。

王者ウォリアーズはラッキーだった。第4クォーター残り4.7秒の時点で107-106でリードしていたものの、クレイ・トンプソンがオフ・ザ・ボール時のジョーダン・ヒルをファウルで止めてしまい、キャブズが土壇場で2本のフリースローを獲得。ヒルが1本目を決めて試合は同点に。

そして2本目、ヒルのフリースローはリムに嫌われたものの、JR・スミスがオフェンシブリバウンドを奪った時点でシュートを打つ時間は残されていた。しかしスミスはボールを保持したまま時間を使い、ドリブルしながら後方に戻る。トップ・オブ・ザ・キーにいたレブロン・ジェームズから「前にボールを送れ」と指示されパスを出すも時すでに遅し。ヒルがコーナーからシュートを打ったが試合終了のブザーが鳴り、同点のまま延長戦にもつれた。

キャブズのミスに助けられたウォリアーズは、オーバータイム開始から9-0のランで一気に突き放し、1勝目を挙げた。

試合後メディアは両チームの選手、ヘッドコーチにスミスのプレーに関する質問をぶつけた。レブロンは「今日の試合は終わったんだ。前に進まないといけない。勝つチャンスはあった。自分はJRを見捨てない。それが自分のモットーだ。チームメートのことは見捨てない」とコメントした。

当のスミスは「チームがタイムアウトを取ると思った」と、問題のプレーについて釈明。メディアから「第4クォーター終了直後に、『リードしていると思った』とレブロンに言っていたように見えたが」と聞かれると「同点なのは分かっていた。もしリードしていると知っていたら、ボールを持って相手にファウルさせる」と語った。

ドレイモンド・グリーンは、JRのプレーについて「運が必要な試合もある。勝っているのか、負けているのか、同点なのかは分かっていなくちゃね」と皮肉った。

勝利を拾ったウォリアーズに対し、キャブズはレブロンがファイナルでのキャリアハイとなる51得点の大活躍を見せたが、シリーズ初戦を勝利で飾れなかった。尾を引く負け方なだけに、キャブズは3日の第2戦までに気持ちを切り替える必要がある。