2年連続ベスト5受賞も、さらなる高みを目指す三河の金丸晃輔、「もう一皮剥けないといけない」

2018/05/31
Bリーグ&国内
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文=丸山素行 写真=鈴木栄一、野口岳彦

チームメイトのおかげで楽しめた、2度目のアワード

5月29日に実施された『B.LEAGUE AWARD SHOW2017-18』をもって、2年目のBリーグの全日程が終了した。

昨シーズンとまったく同じ顔触れというサプライズが起こったベスト5には、富樫勇樹(千葉ジェッツ)、金丸晃輔(シーホース三河)、比江島慎(シーホース三河)、田中大貴(アルバルク東京)、ニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)の5人が選出された。

ベスト5に加え、ベストフリースロー成功率賞の2冠を達成した金丸は「2年連続で参加できるのはうれしい限りですね」と、限られた選手しか参加できないこのアワードに出席できたことを素直に喜んだ。

会場の大型スクリーンには選手の様子が映るシーンが度々見られ、金丸の笑顔が映り込むことも多々あった。「去年は本当に緊張しっぱなしであまり覚えてないんですけど、今年はある程度リラックスできて楽しめたかなって感じです」と金丸は言う。

というのも、隣にチームメイトの比江島と橋本竜馬が座っていたことがリラックスできた要因だ。金丸も「それは大分大きいです(笑)。3人一緒で出れたので楽しかったです」と笑顔で語った。

受賞のスピーチでは仲間に対する感謝が述べられた。「僕はスクリーンを使ってドンピシャでパスをくれないと生きないタイプの選手なので。こういうところでは感謝の言葉を出さないといけないと思いました」

金丸を変えたセミファイナルでの敗戦

金丸は知る人ぞ知る釣り好きだ。シーズンを終え、一番何がしたいかを問うと「釣りです(笑)。何回やっても飽きないですね」と即答した。すでに何度か行ったそうだが、「スポンサーさんのイベントとかファン感謝祭とかがあったので、今日終わってからですね」とこれから始まる、本格的な釣りライフに期待を寄せた。

心身ともにリフレッシュすることは選手にとって大事な準備でもある。例年はオフを満喫することに注力していた金丸だが、今シーズンのオフは少し過ごし方を変えるという。「このオフは釣りするだけじゃなくて、移動中とかでも何が足りなかったとかを考えたいです。セミファイナルで負けたじゃないですか、やっぱりそれは何かが足りないから負けたんです。そういうのを考える時間にあてたいなと思っています」

「2年連続でセミファイナルで負けてるので、やっぱり原因があるはずです。このオフで考えて、その答えを元に次のシーズンを頑張らないといけないと思います。ただ僕だけが整理してやるんじゃなくてヘッドコーチや他の選手とかといろいろ話して、一緒にやっていきたい」とオフのうちからチームとして戦って行く姿勢を見せた。

三河はチャンピオンシップセミファイナルでアルバルク東京に敗れた。2戦連続延長戦にもつれた激闘の末の敗戦だっただけにショックは大きかっただろう。ベスト4は立派な成績ではあるが、2年連続でのセミファイナル敗退が金丸のバスケに対する姿勢を変えたのだ。

「まずはセミファイナルの壁を越えること」

ベスト5に選出されたことが示すように、金丸はチームトップとなる平均15.7得点(リーグ9位、日本人選手では2位)を記録し、3ポイントシュートの成功率も39.5%(リーグ3位)と高い数字を残した。それでも本人としては満足の行くスタッツではないという。

「得点はもうちょっと、あと2点くらい伸ばしたいですね。スリーも4割なかったので悪いです。最低限4割です。もう一皮むけないといけないですね」

これだけの数字を残しながらも、より高いパフォーマンスを目指すのは、やはり2年連続セミファイナルファイナル敗退が大きく起因している。「全体1位をとった意味がなくなってしまったので。ファイナルには達したいですが、まずはセミファイナルの壁を越えることが先かなと思います」

楽観的に物事をとらえ、良い意味でリラックスしているのが彼の良いところではある。だがオフでの行動を見直すようになるほど、金丸は勝利に飢えており、自分のステップアップがチームを向上させることを確信している。

「僕が一皮むけないとダメですから。行動で示したいと思います」。来シーズンは金丸の躍進に期待が持てそうだ。