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満票を逃したテイタムに指揮官は「誰かが間違えた」

5月22日、NBAのオールルーキーチームが発表された。新人王の最有力候補と言われるベン・シモンズ(セブンティシクサーズ)と、その対抗馬であるドノバン・ミッチェル(ジャズ)は、投票権を持つメディア関係者100人全員に支持される満場一致での選出に。その他、ジェイソン・テイタム(セルティックス)、カイル・クーズマ(レイカーズ)、ラウリ・マルッカネン(ブルズ)がオールルーキーチームに選ばれている。

またセカンドチームには、デニス・スミスJr.(マーベリックス)、ロンゾ・ボール(レイカーズ)、ジョン・コリンズ(ホークス)、ボグダン・ボグダノビッチ(キングス)、ジョシュ・ジャクソン(サンズ) の5人が選出された。

ちなみに、この中で現在もシーズンを戦い続けているのはテイタムただ一人。昨年のドラフト全体3位でセルティックスに加入した彼は、1回戦でバックスを、カンファレンス準決勝でベン・シモンズの所属するシクサーズを破っての勝ち上がりに大きく貢献。プレーオフに入って守備の強度が上がるディフェンスゲームが続き、ルーキーならずとも苦戦する選手が続出する中、プレッシャーをモノともせず活躍している。現在はレブロン・ジェームズを要するキャバリアーズとシリーズ2勝2敗と、ファイナル進出を懸けて激闘を展開中だ。

そのテイタムがシモンズとミッチェルと同じく100票の万票にならなかったことに不満なのがブラッド・スティーブンスだ。テイタムはメディア関係者99人にオールルーキーチームに推されたものの、ただ1人だけセカンドチームに彼の名を書き込んだ。

「きっと誰かが間違えたんだな。彼は素晴らしいルーキーイヤーを過ごしたんだから」とスティーブンスは言う。それでもオールルーキーチームには選ばれたし、指揮官があらためて自分への信頼を言葉にしてくれたことは、テイタムにとっては喜ばしいことだろう。スティーブンスにとっても、明日のキャブズとの第5戦でテイタムがプレーで報いてくれれば安いものだ。