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万全の準備をして勝負に挑む男たちにはジンクスは重要

4年連続のNBAファイナル進出を目指すキャバリアーズ。セルティックスとの東カンファレンス・ファイナル第1戦に臨んだが、83-108で大敗を喫し、出鼻を挫かれた。

ホームコート・アドバンテージはセルティックスが握っているだけに、キャブズがシリーズを勝ち上がるためには、最低でも1勝を敵地で挙げる必要がある。そんな中、不吉なジンクスが話題になっている。

今年のプレーオフ1回戦から、キャブズは敵地での試合になると、レブロン・ジェームズが自費でチーム全員分を買い揃えたスーツで会場入りするのが恒例になっている。トム・ブラウンのスタイリッシュなスーツは、長身で引き締まったNBA選手の身体によく似合うのだが、肝心な戦績に良い影響を与えていない。『ESPN』によればグレーのスーツを着て臨んだ試合はこれまでに4試合あるが、1勝3敗。しかも平均15点差をつけられ負けているというのだから無視できない。

セルティックスとの第1戦、キャブズはフィールドゴール成功率36%(86本中31本成功)、3ポイントシュート成功率は15.4%(26本中4本成功)にまで落ち込み、完敗を喫した。エースのレブロン・ジェームズもマーカス・モリスに抑えられ、プレーオフでの自己ワースト15得点に終わった。偶然なのかもしれないが、5月15日に同じくTDガーデンで行なわれる第2戦には、グレーではなく、もう1種類レブロンがチームメートのためにオーダーしたブラックスーツで臨んでみてはどうだろうか。

NBAファイナル史上初1勝3敗から大逆転優勝を果たした2016年には、負けられない第5戦から3試合続けて袖付きの黒のジャージーを着て試合に臨み、ウォリアーズを相手に3連勝を記録した例がある。キャブズにとっては、黒が相性の良い『勝負服』なのかもしれない。