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シクサーズとの1回戦でファウルトラブルに苦しみ不発

ジョエル・エンビード、ベン・シモンズが中心のセブンティシクサーズに敗れ、東カンファレンス1回戦で敗退が決まったヒート。オフにはドウェイン・ウェイドが現役引退を決断する可能性もあるが、それを別にしても今のチームに少なからず入れ替えがあるのは間違いない。

『Miami Herald』は、ヒートはシクサーズとのシリーズで存在感を発揮できなかったハッサン・ホワイトサイドのトレードを検討し始めたと報じている。

ホワイトサイドはレギュラーシーズンの試合で平均14得点、11.4リバウンド、1.0アシスト、1.7ブロック、フィールドゴール成功率54%というスタッツを残した。ところが、プレーオフでの5試合では平均5.2得点、6.0リバウンド、1.2ブロックにまで落ち込んだ。この原因は、シリーズを通してファウルトラブルに対応できなかったから。インサイドの守りに欠かせないホワイトサイドをベンチに下げなければいけない時間帯が増え、ヒートは苦戦を強いられた。

さらに、ホワイトサイド不在のラインナップが結果的に良いプレーをしていた。レギュラーシーズンでは平均25.3分出場していたホワイトサイドの出場時間が、シリーズ中は15.4分に減った理由が、そのことを証明している。

あと2年、総額5200万ドル(約57億円)の契約を残すホワイトサイドの受け入れ先を見つけるのは簡単ではない。だが、やり手の球団社長パット・ライリーならば、ヒートにとってプラスになるトレードを成立させられるかもしれない。ヒートの動向を注視したい。