スパーズがスイープを回避、マヌ・ジノビリが勝負どころで流石のパフォーマンス

2018/04/23
NBA&海外
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写真=Getty Images

40歳のスコアラーが第4クォーターだけで10得点

今シーズンのスパーズは、近年で最も苦しいシーズンを送っている。エースのカワイ・レナードがシーズンの大半を欠場し、プレーオフ中に復帰できるかも未定。それに加えて、ヘッドコーチのグレッグ・ポポビッチが最愛の妻を亡くし、王者ウォリアーズとのシリーズ第3戦から2試合続けてチームを離れている。しかし、もう負けられない状況で迎えた第4戦で、チーム最年長のマヌ・ジノビリが流石のプレーでチームを勝利に導いた。

4月22日に本拠地AT&Tセンターで行なわれた第4戦、ジノビリは第4クォーターだけでの10得点を含む16得点を記録。勝負どころとなった第4クォーター終盤には、昨シーズンの最優秀守備選手賞に選出されたドレイモンド・グリーンを相手に体勢を崩しながらフックショットを意地でねじ込み、コーナーからも3ポイントシュートを成功させてチームにシリーズ初勝利をもたらした。

ジノビリは試合後のインタビューで「過去に経験したことがない困難と向き合っている」と語る。恩師ポポビッチに向けても「自分たちのリーダーが苦しんでいる。今日は彼がコートにいるかのようにプレーした。これからも彼には自分たちを後押ししてもらいたい」とメッセージを送っている。

ジノビリにとっては懐かしい光景も見られた。ポポビッチの代わりに第3戦からヘッドコーチ代行を務めているエットレ・メッシーナは、2000年から2シーズン所属したイタリアのヴィルトゥス・ボローニャ時代の恩師で、ベンチで選手たちを怒鳴る姿に過去の記憶が蘇ったという。

「彼がチームに向かって話していた瞬間、ミスに怒り、声を荒げた瞬間、色々なことを思い返した」と、ジノビリは笑顔を交え語った。「彼はとても厳しい。彼のやり方をチームに求める。もしミスをすればすぐにプレーを止めるんだ。昔の彼が戻ったかのようだった。自分の恩師がこの舞台で指揮を執る姿を見られてうれしかったよ。良い思い出がたくさんあるんだ」

25分の出場でフィールドゴール10本中5本を成功させたジノビリを、ウォリアーズ指揮官のスティーブ・カーも称えた。カーは試合後「あと2年はプレーすべきだ」と話す。「彼が試合終盤にチームのベンチに近いコーナーから3ポイントシュートを決めた時、思わず笑顔になってしまった。マヌにとって当たり前のプレーだったからね。40歳の選手が16得点、しかも勝負どころで3ポイントシュートを決めるなんて、やっぱりマヌはマヌだ」と、最大級の賛辞を送った。

第4戦にして一矢報いたスパーズだが、もう1敗も許されない状況に変わりはない。24日に行なわれる第5戦は、ウォリアーズの本拠地オラクル・アリーナで開催される。敵地でシリーズ2勝目をあげて再びホームに戻ってこられるかどうか、そしてポポビッチが次の遠征に帯同するかどうか、スパーズが乗り越えなければならない壁は多い。