八村塁

ディフェンスが崩壊し、6分間で4-23と失速

ウィザーズvsペリカンズの一戦は八村塁がチームハイの23得点を挙げたが、後半にディフェンスが崩れ107-118で敗れた。

開始1分、八村はトランジションからノーマークでボールを受けると、ブランドン・イングラムの甘いマークを見逃さない3ポイントシュートで初得点を記録。その後もオールスター選手のイングラムを相手に真っ向勝負を仕掛け、ミスマッチを突くポストプレーやミドルシュートなど、持ち味を発揮して得点を量産した。

チームもアップテンポな展開から、トロイ・ブラウンJr.やトーマス・ブライアントが積極的にシュートを放ち、高確率で沈めていく。休養のためザイオン・ウィリアムソンが欠場したペリカンズを相手に、前半だけで15得点を挙げた八村が引っ張るウィザーズは56-54とリードして前半を終えた。

だが後半に入ると、ディフェンスのギアを上げたペリカンズに主導権を握られて逆転を許してしまう。ピック&ロールでズレが作れず、ショットクロックが少ない状況で仕方なく1on1を仕掛ける場面が増えていった。八村が打開しようとするが、ミスマッチになってもディフェンスに定評のあるドリュー・ホリデーにうまく守られてしまう。

そして、オフェンスの停滞はディフェンスに悪影響を及ぼし、トランジションから次々と失点を重ねていった。アウトナンバーからJJ・レディックに連続で3ポイントシュートを許し、ホリデーにはボールプッシュからフィニッシュまで何度も持ち込まれた。

第3クォーター途中の約6分間で4-23と失速したウィザーズは2桁のビハインドを背負うことに。最終クォーター残り7分36秒、16点ビハインドの場面で八村はコートに戻ったが、劣勢を覆すだけのプレーは生み出せず、常に10点前後のリードを許し敗れた。

八村は38分間の出場で23得点6リバウンド2アシストを記録。ターンオーバーはわずかに1と安定感は示したが、流れが悪い時に決定的な仕事をすることができなかった。

これでウィザーズは再開後5連敗となり、プレーオフ進出の望みが断たれた。ブラッドリー・ビールとダービス・ベルターンズがいない不利な状況ではあるが、来シーズンに繋がる収穫を今後の試合で見つけてほしい。