栃木戦は1勝1敗の痛み分け、それでもシーズン終盤に手応えを得る川崎の辻直人

2018/04/22
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文=鈴木栄一 写真=野口岳彦、鈴木栄一

「振り切れなかった中でも、シュートは決められた」

4月20日と21日、川崎ブレイブサンダースは栃木ブレックスを本拠地とどろきアリーナに迎え撃った。結果は20日が89-61と圧勝だったが、21日は64-75で敗れて1勝1敗に。特にオフェンスについては正反対の内容となったわけだが、その中でも辻直人は20日に3ポイントシュート9本中6本成功の20得点。21日も3ポイントシュート4本中3本成功の16得点、4アシストと、2試合続けて自分の役割を果たしていた。

21日の試合終了後、辻は「本来の栃木ブレックスさんの力というか、バスケットをされてしまった。昨日の大きな点差で負けた悔しさをディフェンスのプレッシャー、オフェンスリバンドなどで出してきて、それを僕たちが上回る力を今日は発揮できなかったというのが今の率直な感想です」と敗戦を振り返る。

「ここで連勝することができたら、チャンピオンシップに向けてすごく自信になり、勢いもつけられるところだった」と辻が語るように、21日に勝ち切れなかったことでシーズン終盤に向けて弾みをつける好機を逃してしまった。

ただ、冒頭で触れたように辻のパフォーマンスは確実に向上しており、本人も手応えを得ている。「昨日も第1クォーターにシュートが入ったんで、後半の出だしからはピッタリとマークに付かれていました。それをなかなか振り切れなかったというのはあるんですけど、その中でもシュートは決められました。今日も出だしからそういうマークは来るだろうなって予測していたので。そこはうまく対応できたのかなと思います」

シュートのフォームを固めて復調へ

好調の要因を辻はこう語る。「シュートフォームを良い時のフォームに戻しています。調子の波が激しかった時は、フォームが違っていた面があります」

ただ、このフォーム修正については「自分の納得いくシュートフォームにしてからまだ間もなく、それが3ポイントではうまく出せたんですけど、フリースローがやっぱりまだ練習不足だった(21日の試合では9本中5本成功)。フリースローがもっと決まっていれば、チームに流れを与えられたと思います」と、まだまだ固めている途中である模様だ。

栃木との激闘の2日間を終え、「ディフェンスで簡単に破られてしまったり、自分たちのディフェンスリバウンドを、もう少しのところで相手に取られてしまった。そういう本当もう少しのところの違いが今日は多かったです。また、前半はターンオーバーが多かった。そこは栃木さんのプレッシャーに押し負けてしまいました」と辻は課題を考える。

しかし、「チャンピオンシップになれば、相手はものすごいプレッシャーで来ますので、今日のようなゲームを全員頭に入れておかないとやられると思いますね」と語るように、この時期に栃木とプレーオフの雰囲気のような強度の高い試合をできたことは貴重な経験となる。

言うまでもなく川崎のオフェンスが最も勢いに乗るのは辻の3ポイントシュートが決まった時であり、だからこそ相手も辻に徹底マークをつけてくる。その守備をいかにかいくぐって辻が3ポイントシュートを決められるのは、川崎がチャンピオンシップを勝ち抜くための生命線の一つとなってくる。辻がレギュラーシーズン残り5試合の間で、納得のいくシュートフォームを確固たるものとできるのか大きな注目点だ。