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セカンドユニットながら得点とアシストでチーム最多

クリス・ポール、ブレイク・グリフィンを放出してチームを一から作り直す方針に切り替えたクリッパーズの戦いは、4月7日をもって幕を閉じた。ナゲッツ戦に115-134で敗れ、西カンファレンス8位以内に食い込む可能性がなくなったのだ。

今年1月にグリフィンをピストンズにトレードしたクリッパーズは、ルー・ウィリアムズを中心に据えることを決断。2月に新契約を結んだウィリアムズは、今シーズンわずか19試合でしか先発起用されていない。だが平均22.6得点と5.3アシストはチーム最多で、いずれもキャリアハイの数字だ。

これだけの成績を残した以上、ウィリアムズが今シーズンのシックスマン賞最有力候補に挙げられると考えるのが自然だろう。本人も受賞を確信しているようで、ナゲッツ戦後そのことを聞かれると「そう思う」と答えた。

「ベンチから得点とアシストでチーム最多を記録した初めての選手だし、オールスターに選出されるべきとも言ってもらえた。いろいろあったチームのために戦った。やることが山積みだったよ」

2015年にもシックスマン賞を受賞しているウィリアムズは、同賞の基準についてこう語っている。「チームが成功を収めていなくても、個人の成績だけで受賞した選手を何人も見てきた。これまでの歴史を踏まえても、自分だと思うよ」

クリス・ポールとグリフィンの2枚看板を放出しながら、再建期に入ることなくチーム強化を目指したクリッパーズの目論見は潰えた。こうなると今オフにはディアンドレ・ジョーダンがフリーエージェントになる可能性があり、NBA1年目ながらファンタジスタぶりを発揮したミロシュ・テオドシッチ、ベテランガードのオースティン・リバースといったタレントもプレーヤーオプションを行使してチームを去り、いよいよ再建期に入るかもしれない。

オフのプラン次第ではあるが、シックスマン賞受賞が濃厚なウィリアムズが新チームのゴー・トゥ・ガイになりそうだ。