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それでも希望は今夏のナゲッツとの再契約

ティンバーウルブズと西カンファレンス8位をかけて争っているナゲッツ。4月7日のクリッパーズ戦に134-115で勝利し、再びウルブズとゲーム差なしの8位に並んだ。

そのナゲッツで存在感を発揮しているのがウィル・バートンだ。昨夏にダニーロ・ガリナーリを放出したことで出場時間が増え、キャリアハイの平均15.3得点を記録。クリッパーズ戦でも前半だけで16得点、試合を通じゲームハイの31得点をマークし、勝利に貢献した。

そのバートンは、今シーズン終了後に現在の契約を満了し、オフにはフリーエージェントの権利を取得する。ナゲッツは2015年のトレードでトレイルブレイザーズから獲得したバートンを高く評価しており、昨夏には4年4200万ドル(約45億円)のオファーを提示したのだが、バートンがこれを断った。

27歳のバートンは、まだ数年は全盛期を維持できる。もっと大金を掴みたい、という理由から同じく好条件を受け入れずにフリーエージェント市場に打って出る選手は少なくないが、バートンには『独特』の理由があった。バートンは「自分が何よりも欲しいのは尊敬であり、誠実さなんだ」と言う。

「自分を心から欲しがり、積極的に動いてくれるチームに行きたい。自分の力を安定して発揮できるチーム、僕を信頼して大きな役割を与えてくれるチームに行きたい」

好条件を蹴った。しかしバートンにとって一番のシナリオはナゲッツ残留だ。「僕はデンバーが大好きだし、ナゲッツに残りたい。自分にチャンスを与えてくれたチームだし、感謝している」と話している。

おそらくナゲッツは、オフに再び昨年と同様の条件を提示し誠意を見せるはずだ。納得できる結果を残し、球団からのリスペクトを感じた上で再契約を結ぶなど、なかなかできることではない。ただ、これだけの選手を他チームが放っておくはずもない。レブロン・ジェームズ、ポール・ジョージといった『超大物』が契約を結んだ後には、バートン争奪戦が始まる。