ヤニス・アデトクンボ

「ファイナルではビッグショットを決めなければいけない」

元ブルズのレジェンド、スコッティ・ピッペンがポッドキャスト『Da Windy City』に出演。ピッペンはアウトサイドからの得点力不足を理由に、ヤニス・アデトクンボはバックスを優勝させることはできないと発言した。

「まだ優勝はできないと思う。最近の彼のプレーは見ていないけれどね。ジャンプシュートを練習しているようだけど、中断までのプレーを見る限り、まだ高いレベルには達していない」

NBAのレジェンドからは厳しい評価を受けたが、今シーズンのアデトクンボは文句のつけようのない数字を残している。平均29.6得点、13.7リバウンドはどちらもリーグ3位の成績であり、フィールドゴール成功率も54.7%と高い。チームは2年連続でリーグベストの成績を残しており、2年連続レギュラーシーズンMVPも十分可能だ。

それでも、ピッペンがそう主張するのはレギュラーシーズンの成績が常にプレーオフの成績に反映されるわけではないからだ。「彼はリーグでトップクラスの選手だけど、アウトサイドのプレーに関してはチームにタイトルをもたらすような域には達していない。タイトルを勝ち取るため、NBAファイナルで戦うにはビッグショットを決めなければいけない。ショットクロックが残り少なくなっているときに自信を持ってシュートを打たなくてはいけない。現時点でアデトクンボにそれができるとは思えない」

またピッペンはプレーオフではスペースが狭くなり試合のペースも遅くなるため、アデトクンボがレギュラーシーズンほどはディフェンスを圧倒できないと考えている。対戦相手もペイント内を固め、アデトクンボに外からシュートを打つように仕向けてくるだろう。ピッペンの予想を覆すことができるか、アデトクンボとバックスのタイトルへの挑戦に注目したい。