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グリーンを引き合いに出し「僕との差は明らか」

ここ26試合で11連勝、9連勝を含め22勝4敗という戦績を残したジャズは、西カンファレンス8位に踏み留まっている。これだけの戦績を残しても、西ではプレーオフに勝ち進められるか分からないのが現状なのだが、ジャズが好調を維持できている要因は、守備に尽きる。

直近26試合での平均失点はリーグ最少の96.3点、被フィールドゴール率もリーグ最少の42.6%、被3ポイントシュート成功率もリーグ最少の32.8%という数字こそ、ジャズ最大の強み。この守備の中心にいる選手こそ、リーダーのルディ・ゴベアだ。リーグトップクラスのショットブロッカーとして知られるゴベアは、3月17日のキングス戦後「僕ほど守備で試合にインパクトを与えられる選手はいない」とコメント。またゴベアは、昨シーズンの最優秀守備選手賞に選出されたウォリアーズのドレイモンド・グリーンを引き合いに出し、こう続けた。

「昨シーズンのドレイモンドは素晴らしかった。彼なら僕に匹敵できたかもしれない。でも、今シーズンは違う。僕との差は明らかになった」

これだけ言ってもゴベアのパフォーマンス、試合への影響度を考えれば過信とは思われないだろう。だが、最優秀守備選手賞を阻む要因が一つだけ存在する。それは、出場試合数だ。

今シーズンのゴベアは、右脛骨の打撲、左ひざ後十字靭帯の負傷で序盤戦を欠場し、47試合にしか出場していない。厳密に言えば、最優秀守備選手賞候補に選出されるための出場試合数の規定はない。過去もっとも少ない出場試合数で最優秀守備選手賞に選出されたのは、1998-99シーズンの受賞者だったヒートのアロンゾ・モーニング(56試合)。2014-15シーズンに受賞したスパーズのカワイ・レナードも、同年64試合にしか出場しなかった。ゴベアが今シーズンの残り9試合すべてに出場すればモーニングの試合数に並ぶため、受賞の可能性は残されている。

だが、個人賞の候補には、年間を通じて活躍した選手が対象になるべきという『共通認識』が存在するのも事実。あとは、リーグがゴベアを最優秀守備選手賞の最終候補に含めるか、そして個人賞を決める投票権を持つメディアの投票に委ねられる。