守備職人PJ・タッカー、最優秀守備選手賞候補に推されるも「自分は勝ちたいだけ」

2018/03/20
NBA&海外
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写真=Getty Images

スタッツには残らない仕事ぶりでチームを支える

大激戦の西カンファレンスを引っ張るロケッツは、順調にプレーオフを通じてホームコート・アドバンテージを得られるリーグ首位の座に向かって突き進んでいる。

攻撃力は昨シーズンと変わらずリーグトップクラスのロケッツだが、変わったのは守備。今シーズン全体では1試合の平均失点はリーグ11位(104.7)ではあるものの、17連勝が止まった後も即連勝街道に再び乗った直近5試合の平均失点は、同4位の98.4に抑えられている。

ヘッドコーチのマイク・ダントーニは、チームの守備を支えるベテラン、PJ・タッカーを称え「彼は私が見てきた中で最も優れたディフェンダーの一人。どうして最優秀守備選手賞の候補に入らないのか理解できない」と、『Chron』に話した。

タッカーは今シーズン平均5.8得点、5.6リバウンドだが、スタッツには表れない部分での貢献が光る選手だ。NBAで7シーズン目を迎えたタッカーは、2007年から2012年までイスラエル、ウクライナ、ギリシャ、イタリア、ドイツを渡り歩いた苦労人としても知られている。相手に張り付く執拗なディフェンスは、プロ選手として生き残るため、これまでのキャリアで身に着けた技だ。

ダントーニの発言を聞いたタッカーは「もちろん、最優秀守備選手賞に選ばれたらうれしいよ。でも、もう何年も候補の一人に挙げられて、それでも『プレーオフに進出していないから』という感じで見られてきた。でも、自分は勝ちたいだけなんだ」と言う。

たとえ最優秀守備選手賞に選ばれなくとも、チームにアクセントを加えてくれるタッカーは、リーグトップクラスのディフェンダーとして周囲から尊敬を勝ち取っている。試合に勝つには点を取らなければならない。だが、チームが安定して強さを発揮するにはディフェンスが求められる。その部分で勝利に貢献できるタッカーは、ロケッツにとって非常に心強い存在。プレーオフでの躍進を果たせば、周囲の見方もまた変わってくるはずだ。