衝突を恐れぬアイザイア・トーマス「責めるのではなく、チームにとってベストを」

2018/03/16
NBA&海外
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写真=Getty Images

試合中にジュリアス・ランドルと衝突

『ヤング・レイカーズ』は、まだプレーオフ進出をあきらめていない。西カンファレンス11位のレイカーズと、8位ジャズとのゲーム差は7で、逆転するには残り14試合ほぼ全勝ペースが求められる。ただでさえ厳しい競争が続く西において、このゲーム差を引っくり返すのは並大抵のことではない。だが、数字上の可能性はまだ残されている。

大逆転を果たすには、チームケミストリーを残りの短期間でもう一段階成熟させなければならない。3月14日にオラクル・アリーナでウォリアーズと対戦したレイカーズは、106-117で敗れた。この試合でレイカーズ移籍後初めて先発に起用されたアイザイア・トーマスは、ピック&ロールで連携することの多いジュリアス・ランドルと試合中に言い合いに発展。ロンゾ・ボールとブルック・ロペスが間に入り、これ以上ヒートアップする事態は避けられた。チーム内の不和にも見えるが、2人にとってはケミストリー構築には欠かせないアクションだ。

トーマスは試合後、ランドルとの言い合いについて「何でもない」とコメント。「ただ2人の選手が競い合い、お互いのベストを引き出そうとしただけ。怒鳴り合うことに抵抗はないよ。僕たちはチームのリーダーで、競い合っている。今日は誤解があったから話し合った。何の問題もないよ。チームメートならやるべき行動だから」と続けた。

この衝突の原因は分かっていない。しかし、トーマスが言ったように、時には試合中であっても意見をぶつけ合うことは必要だ。ランドルも「お互いに多くのことを期待し合っている」と、トーマスとの関係性について話す。「これまで、この類のコミュニケーションはあまり取ってこなかった。今はお互いのベストを引き出そうとしている」

これは『ヤング・レイカーズ』にとって良い兆候だ。トーマスは今夏フリーエージェントになるため、今シーズン限りで退団する可能性もある。それでも、チームの勝利に必要なことは伝え、意見をぶつけ合っている。今のレイカーズには、ブランドン・イングラム、ロンゾ・ボール、カイル・クーズマ、そしてランドルと将来有望な若手は多いが、トーマスのように気づいたことをその場で指摘するタイプのリーダーが欠けていた。

振り返ればコービー・ブライアントが全盛期だった時代、こういう言い合いは日常茶飯事だった。強いチームには、仲間を鼓舞し、問題点を指摘するリーダーが必要だ。今はトーマスがその役割を担っているが、いずれはロンゾ、イングラム、クーズマがやらなければならない。

名門セルティックスでもリーダーを務めたトーマスは言う。「誰かを責めているのではなく、チームにとってベストと思うことをやっている」

残り14試合、レイカーズはプレーオフ進出の可能性が消滅するまで、戦い続ける。