ブレイザーズを去ったオルドリッジは「リラードと話さなかったこと」が心残り

2018/03/15
NBA&海外
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写真=Getty Images

「押さえ付けられていると感じてもらいたくなかった」

2015年の夏にフリーエージェントの権利を行使し、トレイルブレイザーズからスパーズに移籍したラマーカス・オルドリッジには、2006年から2015年まで所属したブレイザーズ時代に「こうしておけば良かった」と思う心残りがある。2012年ドラフト全体6位でブレイザーズが指名したデイミアン・リラードとの関係だ。

リラードとオルドリッジは、3シーズンをともに戦った。リラードは1年目から勝負強さを発揮し、NBA史上4例目となる満場一致での新人王に選出された。リーダーとしての資質にも優れたリラードは、2年目からオルドリッジとともにチームを引っ張る存在になった。

だが、皮肉にも2人の歯車は次第に噛み合わなくなった。そしてオルドリッジの退団を機に、リラードがエースとしての独り立ちを果たすのだが、後に彼は「オルドリッジに精神的な支えになってもらいたかった」と漏らしている。

そしてオルドリッジも『Vice』の取材に対して後悔の念を語った。「デイミアンにいろいろとアドバイスしたい気持ちもあったけど、俺に押さえ付けられていると感じてもらいたくなかった。どんな距離感でいるかは難しかった。ブレイザーズ時代に彼とあまり話をしなかったのを後悔している」

控え目な性格のオルドリッジは、リラードの自主性を尊重して『やりたいようにやらせる』方法を選択したのだが、コミュニケーション不足はチームにとってプラスにならない。もしオルドリッジがリラードとの衝突を厭わず意見をぶつけ合い、その結果として強く結び付いていたら、あの時期のブレイザーズはもっとうまく行っていたかもしれない。

それを今になって掘り下げることに意味はないが、オルドリッジにはオルドリッジなりの考えがあって、リラードとの距離を縮めなかった。コート上での衝突を通じて関係性が強固になるデュオもあれば、仲違いして解散に追い込まれる関係性も少なくない。同じNBA選手として尊重し合う間柄も『十人十色』ということなのだろう。

結果的に2人は異なる道を選び、今やブレイザーズは完全にリラードのチームになった。今シーズン開幕前の評価は必ずしも高くなかったが、2月中旬からの10連勝で西カンファレンス3位にまで躍進。一方のスパーズは開幕時期こそエースのレナード不在の穴をオルドリッジらで埋めて耐えてきたが、最近は結果が伴わず、現在の順位は西9位。このまま調子を取り戻せなければ21年ぶりにポストシーズン進出を逃す可能性も出てきた。