「より平等で公正な社会を作るために行動する」
NBAは7月末から2019-20シーズンを再開するが、全米で広がっている『Black Lives Matter』運動の影響もあり、この時期のシーズン再開には疑問を抱く選手もいた。
そんな中、現地時間の6月23日にNBAと選手会(NBPA)は話し合いの場を設け、再開する2019-20シーズンを社会変革を実現するためのプラットフォームとして活用することを誓ったと、NBAが公式ホームページで発表。そして、オーランドで再開するシーズンの目標は「人種差別と戦い、社会正義を推進するために集団行動をとること」で原則合意したという。
選手会会長のクリス・ポールは「我が国における人種差別や警察官による残忍な行為は終わらせなければいけない」とコメントし、こう続けた。
「このプラットフォームを利用して、アメリカで起きている問題にスポットライトを当て、社会に変化をもたらすのが僕たちの仕事だ。これらの問題を解決するためにも、選手としての立場を生かして僕たちはリーダーシップを発揮してきた。社会に変化をもたらすためにも、この勢いを止めずに、オーランドだけでなく今後長期的に取り組まなければいけない」
またNBAコミッショナーのアダム・シルバーも次のコメントを発表している。「リーグと選手たちは、我が国の人種差別との戦いに直接的な影響を与えることができる唯一の存在だ。より平等で公正な社会を作るためにも、私たちは行動し尽力する。シーズン再開の共通目標は、オーランドでのプラットフォームを利用して、社会正義という重要な問題への注目を集めることだ」
影響力のあるNBAが公式的に社会正義活動に取り組む意味は大きく、国内だけでなく世界中から注目を集めることができる。また、今回の話し合いでは、今後のNBAの在り方などについても協議されたが、具体的な計画は今後発表するとのこと。