「僕たち人類が、次のステップに向かっていることを意味している」
中国リーグ(CBA)もNBAと同様に新型コロナウイルスの影響でシーズンを中断していたが、先日、約5カ月ぶりに無観客で再開した。
昨シーズンの途中からラプターズでプレーし、NBAチャンピオンに輝いたジェレミー・リンは、今シーズンは中国の北京ダックスでプレーしている。シーズンが再開することは、新型コロナウイルスと戦う人類が新たなステップに進んでいる証だとリンは自身のInstagramにコメントした。
「CBAのシーズンが再開されるけど、今回はこれまでとは違う感覚だ。シーズンが再開することは、単なるバスケットの試合以上の意味がある。これは新型コロナウイルスと戦っている僕たち人類が、次のステップに向かっていることを意味している。一方で僕は重い気持ちでコートに足を踏み入れるよ。今も多くの人が傷つき、病気になり、そして多くの不正義があることを知っている。バスケットをすることが良いとも思わない」
「だけど、僕はこの試合が何を意味するかも分かっている。年齢や肌の色、信念に関係なく試合を楽しむために人々は団結することができる。最高のチームワーク、そして平等と愛があるのがバスケットボールだ」
「僕はこれからも学び続けるし、耳を傾けて、どうすればより良い味方になれるのかを考えている。それまでの間、僕たちの試合が世界に光をもたらすことを願っているよ」
リンは新型コロナウイルスの影響を受けた人々に寄付をするだけでなく、世界中の人々にも寄付を呼び掛けるなど積極的に活動していた。また、以前から人種差別と向き合ってきたアスリートの一人でもあり、バスケットボール選手としてこれからも自分にできることを模索し行動に移していくはずだ。