ジェイソン・キッド

ヤニス獲得も見据えた人選?

ニックスがヘッドコーチ候補としてジェイソン・キッドと面接をする許可を得たと『Los Angeles Times』が報じた。キッドは現在レイカーズでヘッドコーチのフランク・ボーゲルの下、トップアシスタントコーチを務めている。

キッドは2013-14シーズンにネッツを、2014年から2018年1月まではバックスを指揮していた。バックスでの戦績は139勝152敗でチームを2度プレーオフに導き、昨シーズンのMVPであるヤニス・アデトクンボをポイントガードとして起用し才能を開花させた。コーチとしての手腕に加え、ヤニスが2020-21シーズン後にフリーエージェントとなることも今回候補に挙がった理由だと言われている。

2018年1月にキッドがヘッドコーチを解任された後、ヤニスはインタビューでキッドについて次のように語っていた。「僕がリーグで成功できたのは彼のおかげだ。僕は一緒に仕事をしている人に忠実だ。彼のことは人として好きだし気にかけている」

『Newsday』によると、キッドとヤニスの関係はヘッドコーチ選びにおいて重要なファクターになり得るという。過去7シーズン負け越しが続くなど長く低迷するニックスにとって、ヤニスのようにチームを一変させられるスーパースターは喉から手が出るほど欲しい選手だ。ただ、現時点ではヤニスがバックスに残留する可能性が高く、キッドが就任しただけでは獲得は難しいと見られている。

ニックスの新ヘッドコーチにはキッドの他に、現在の暫定ヘッドコーチのマイク・ミラー、マーベリックスのアシスタントコーチのジャマール・モズリー、スパーズのアシスタントコーチのウィル・ハーディ、ウォリアーズのアシスタントコーチのマイク・ブラウンなどが候補に挙がっている。中でも最有力とされているのがブルズやティンバーウルブズでヘッドコーチを務めたトム・シボドーだと言われている。

ニックスにとってヘッドコーチの選択は、低迷を脱する最も大事な最初の一歩となりそうだ。