コービー・ブライアント

コービーのキャリアやコート外での活動について歌った曲に

『ESPN』が主催するスポーツ選手を対象とした年間表彰式『ESPY賞』の授賞式が、6月21日に行なわれた。今年の授賞式では、1月末にヘリコプターの墜落事故で急死したコービー・ブライアントへのトリビュート企画が行われ、ラッパーのスヌープ・ドッグがオマージュソングを披露した。

2分半あまりの楽曲では、コービーのNBA入りから3連覇やオリンピックでの金メダル獲得、歴代2位の81得点、そしてコート外での活動について歌われている。

そのオマージュソングの歌詞には『オッズを圧倒的な形で打ち破る』、『笑顔を見せず骨が折れるほどの努力』、『新たなゴールデンボーイ』、『マンバスタイルでやってやるんだ』、『3連覇チャンピオン』、『パンテオンを狙う』、『LAのXファクター』など、生前のコービーを彷彿させるワードが含まれている。

NBAは7月末から2019-20シーズンを再開する予定で、コービーから『マンバ・メンタリティ』を受け継いだ現代の選手たちが、前例のない形でのシーズンで優勝を争う。しかし、アメリカ国内では人種差別に反対する運動が盛んに行われていることもあり、社会の変革を求めてシーズンが再開してもプレーを拒否する選手もいて、今後はさらに増える可能性もある。

それでも、もしコービーが今も健在だったら、この状況で何を発信し、どういうスタンスを表明していただろうかと考えさせられる。コービーの突然の死に気持ちの整理がつかない選手や関係者、ファンは多く、あの事故からまもなく半年が経とうとしているが、心に空いてしまった穴が埋まるにはまだ時間がかかるだろう。