「オーランドに行く、行かないにかかわらず、僕たちは仲間をサポートする」
レイカーズのドワイト・ハワードは、人種差別撲滅を訴えるためにフロリダ州のディズニーリゾートでシーズンが再開されてもプレーしない意向を固めている。
ハワードは先日の声明発表に続き、あらためてプレーするかどうかは選手個人の意思決定に委ねられるとし、どういう判断をしても支持されるべきと主張した。その上で出場拒否を主張する側が、他の選手に出場しないように強要していないとも語っている。
「平等な権利を主張している僕たちが、他の選手に出場しないことを求めてしまったら矛盾が生じる。僕たちにはそんな力はない。ただ、何も恐れずにコミュニケーションをオープンなものにしたいだけ」。こうコメントしたハワードは、同じくプレーしないという意見のネッツのカイリー・アービング、チームメートのエイブリー・ブラッドリーを支持している。そして、NBA選手の分断を煽るような報道に釘を刺した。
「極端な意見に聞こえるかもしれないけれど、カイリーの主張は100%正しい。僕たちはもう奴隷じゃない。透明性を持って決断を下す権利を誰もが保持している。エイブリーも言っていたように、僕たちは自分勝手な考えの下で決断を下しているのではなく、みんなのことを考えて結論を出している」
「出場しないと決めた選手がいても、出場する権利を持つ他の選手には関係ない。僕たちは誰一人として、同じ仲間にオーランドのバブル(感染対策用の隔離地域)案に加わらないように指示したことなんて一度もない。それは選手会のミーティングでもはっきりさせている。情報の一端だけを世間に伝えられてしまうことは理解している。分断や争いという話に持っていくのは簡単だし、都合の悪い話をする側の名前を汚しているだけだ」
そしてハワードは、出場に関して自分と反対の結論を下しても、同じNBA選手を尊重すると宣言した。「僕たちの代わりはいるし、どうなっても試合は開催される。オーランドに行く、行かないにかかわらず、僕たちは仲間をサポートする。みんなが優勝する姿を見たい! そして、僕たちは人生の勝者になりたい。僕たちはNBAを支持している。けれど、そのためには僕たち一人ひとりがお互いをサポートし合わないといけない」