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後半戦の出来次第ではシックスマン賞受賞の可能性も
ヒートで3回の優勝を誇るドウェイン・ウェイドは、2009年には得点王に輝くなど、つい数シーズン前までNBAを代表するスコアラーだった。2010-11シーズンから『盟友』レブロン・ジェームズとタッグを組むようになってから2番手の役割を受け入れ、36歳になった今はヒートでシックスマンの役割をこなすようになった。
今シーズンのキャブズでベンチスタートを受け入れたウェイドは、先日『USA Today』とのインタビューで、新たな役割について、こう答えた。
「キャブズにいた時から、シックスマンという役割を受け入れ始めた。僕は勝者であり、チームのために役立てるなら何でもやる。アメリカ代表として出場したオリンピックでもそうしてきた。シックスマンになっても何かが変わるわけじゃない。自分のままだし、これまでに成し遂げてきたことが変わるわけでもない」
トレードデッドラインに成立したトレードで古巣に戻ったウェイドは、ヒートでの8試合で平均13.3得点を記録している。残り試合でベンチスタートからインパクトを与え続け、ヒートのプレーオフ進出に貢献できれば、キャリア初のシックスマン賞受賞の可能性も出てくる。先日、今シーズン終了後に今後について考えると語ったウェイドは言う。「ベンチスタートであっても、試合終了の笛をベンチで聞くとしても、チームが勝てればそれで良いんだ。僕は何よりもチームの勝利を優先するよ」
若い頃は個人スタッツを追っていただろうが、ウェイドはキャリアを重ね、『チーム・ファースト』の精神を学んだ。体力では若い選手に負けることもあるかもしれない。しかし、チームを一つにまとめるリーダーシップは健在だ。2年ぶりのプレーオフを目指すヒートを、『シックスマン』ウェイドが引っ張る。