2試合続けての場外乱闘を阻止、ロケッツ用具係が隠し通路を塞ぐ好ディフェンス

2018/03/02
NBA&海外
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写真=Getty Images

ロケッツとクリッパーズ、バチバチのライバル関係

ロケッツとクリッパーズのライバル関係のきっかけは、第7戦までもつれた2015年のプレーオフ西カンファレンス準決勝だった。第4戦を終えた時点でロケッツが3勝1敗と王手をかけ、ウォリアーズが待つカンファレンス決勝に勝ち進むのは時間の問題と思われた。しかし、追い詰められたクリッパーズは第5戦から3連勝で逆転勝利を収め、激闘を制した。

これ以降、両チームはレギュラーシーズン中の対戦でもプレーオフ並みの激しさを見せるようになる。そして今シーズン2回目の対戦で事件は起こった。

1月15日にステイプルズ・センターで行なわれたロケッツvsクリッパーズの試合後、両チームの選手がクリッパーズのロッカーで小競り合いを起こす事態に発展したのだ。幸い、選手同士が殴り合う暴力沙汰だけは避けられたが、2チーム間の激しいライバル関係を表す出来事として記憶に新しい。

2月28日、13連勝中のロケッツは、再びステイプルズ・センターで因縁のクリッパーズと対戦。今回は105-92でロケッツが勝利し、今シーズン2回目の14連勝を達成した。試合後には揉め事も起こらなかったのだが、その裏にはロケッツ用具係のファインプレーがあった。

前回の乱闘騒動後、昨シーズンまでクリッパーズに所属したクリス・ポールが、両チームのロッカーをつなぐ『隠し通路』を使ってロケッツの選手とクリッパーズのロッカーに向かったと報じられた。実際にこの通路は存在するのだが、今回はロケッツの用具担当マネージャーのトニー・ナイラが、不要な争いを回避するため黄色と黒の警告テープで隠し通路に繋がるドアをふさいだ。

試合前には、クリッパーズのヘッドコーチ、ドック・リバースも冗談で「すべての隠し通路にバリケードを張っておいたよ」とコメントした。

現在カンファレンス首位に立つロケッツと2位ウォリアーズのゲーム差はわずか0.5。おそらくレギュラーシーズン終盤まで2チームの争いになるだろうが、現在9位のクリッパーズもプレーオフ出場圏内の8位ナゲッツを0.5ゲーム差で追っている。ロケッツが首位通過、クリッパーズが8位に滑り込めば、プレーオフ1回戦で両雄は再び激突することに。

今回の対戦でも、ジェームズ・ハーデンがマークについたウェスリー・ジョンソンを1対1で倒す場面が見られたものの、プレーオフでのバトルはこんなものではない。テープによる簡易的なものではなく、堅牢なバリケードで隠し通路を使えなくする方が賢明だろう。