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レブロンは勧誘広告に「最高!」とご満悦

今夏フリーエージェントの権利を手にするレブロン・ジェームズを巡り、フィラデルフィアとクリーブランドの間で争いが始まった。といっても、これはセブンティシクサーズとキャバリアーズのことではない。今回の主役は、両都市の企業が勝手に始めた『広告戦争』だ。

まず動いたのはフィラデルフィアに拠点を置く『Power Home Remodeling』という会社のペンシルバニア支社。クリーブランドへと向かう高速道路に設置した3枚の広告看板が、どう見てもシクサーズの布陣にレブロンの『23番』を書き込んだもの。ジョエル・エンビードの愛称にもなっている『Process』をもじり「プロセスを完成させよう」というもの。そして「フィリーはレブロンが欲しい」というメッセージ広告を立てた。

この話を聞いたレブロンは「その街の人に自分たちの球団でプレーしてほしいと思ってもらえるのはとてもうれしい。最高の気分だ!」とご満悦。

しかし、キャブズのお膝元クリーブランドが黙っているわけがない。キャブズがシクサーズと対戦した3月1日、本拠地クイックン・ローンズ・アリーナから徒歩5分圏内のホテルの壁面に巨大な広告が登場。「よう、フィリー」という文字の下には、レブロンの愛称『キング』を表す王冠と、#TheLandOfTheKing(ここがキングの土地だ)というハッシュタグを付けて対抗。

レブロン本人は去就について何も語っていないが、今のところキャブズとの再契約、もしくはレイカーズへの移籍が有力視されている。だがシクサーズも、エンビードやベン・シモンズといった若い才能が揃っており、レブロンを迎える準備はできている。今夏になれば獲得に乗り出すことになるだろう。

レブロンは今回の広告戦争を一笑に付したが、やはり『キング』は引く手数多の存在だ。