高速トランジションを封じたディフェンス、東の頂上決戦はアルバルク東京に軍配

2018/02/17
Bリーグ&国内
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文=丸山素行 写真=B.LEAGUE

攻守に奮闘する田中の働きでA東京がリード

千葉ジェッツがホームの船橋アリーナに、アルバルク東京を迎えた東地区頂上決戦。千葉は富樫勇樹が、A東京は馬場雄大と竹内譲次がケガのためそれぞれ欠場した試合は、千葉のトランジションを封じたA東京が79-65で勝利した。

田中大貴のアシストからアレックス・カークのアリウープで先制したA東京が序盤の攻防を制す。ノーマークを作らせないタフなディフェンスで千葉の3ポイントシュートを5本中成功なしと封じ、オフェンスではピック&ロールからズレを作り優位な状況を作る。田中が第1クォーターだけで9得点3アシストとオフェンスを牽引し、カークも8得点を挙げたA東京が22-15と先手を取った。

第2クォーター、千葉はトランジションから3ポイントシュートを放つも、これが決まらず波に乗れない。A東京は田中のロング3ポイントシュートで点差を2桁に乗せると、速攻を狙ったギャビン・エドワーズへのパスを田中がスティールし、カウンターでカークがダンクを決めて36-20としたところでオフィシャルタイムアウトを迎えた。

A東京の堅い守りの前になかなか主導権をにぎれなかった千葉だが、レオ・ライオンズが強引にボールをプッシュし、初めての速攻を決める。エドワーズがインサイドで奮闘し、西村文男が3ポイントシュートを沈め、33-43と点差を縮めて前半を終えた。

得意の速攻が出ず、流れが来ない千葉

後半に入り、千葉はエドワーズや小野のインサイドを強調することで打開を図る。だが得意の速攻を封じられたままでは勢いに乗れず、崩しきれずに打つ3ポイントシュートはことごとくリングに嫌われた。逆にA東京に無理な攻めから速攻を何度も許す展開に。

45-61と千葉が16点のビハインドを背負って迎えた最終クォーター、小野と西村がトランジションから3ポイントシュートを連発し、ようやく得意の形が出る。58-70としたところでオフィシャルタイムアウトを迎えるも、再開後のポゼッションで小野の3ポイントシュートが外れて点差を1桁に縮めるチャンスを逃す。

ここでA東京は田中が3ポイントシュートを決め、セーフティリードを保つことに成功。ジャワッド・ウィリアムズが内外から第4クォーターだけでが8得点を挙げるなど、コンスタントに得点を重ね、ディフェンスの強度も最後まで落とさずに千葉の速攻を出させず、2桁のリードを保って勝ち切った。

大野コーチ「すべてにおいてA東京が上」

勝利したA東京のルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチは「選手たちは40分間、首位攻防戦ということでプライドを持ってプレーした。千葉はスピードのあるチームで、特にギャビン、パーカーのビッグマンの走りを許してはいけない、3ポイントシューターがスペースで待ち、ポイントガードがプッシュする、そこをしっかりと抑えることが一番の目的」と、勝因となったディフェンスの狙いを説明した。

そのプランを選手は高いレベルで遂行し、点差以上の強さを印象付けた。それでもルカコーチは「何本か走られたし、もっと徹底したい。大きなチャレンジです」と今日の出来に満足せず、明日の第2戦に向けてさらに多くを選手に求める。

一方、敗れた千葉の大野篤史ヘッドコーチは「準備してきたものが全然出なかった。エナジー、タフさ、インテンシティレベル、すべてにおいて東京さんのほうが上だったと思います」と試合を振り返った。

得意のトランジションオフェンスが機能しなかったことについては「やろうとする意識がなかった。リバウンドを取った時にフロントコートに早く入るという意識がなかったと思います」とコメントし、「このゲームでは収穫がない」と厳しい言葉が出た。

ターンオーバーからの失点では13-3と大きな差があり、これが勝敗を分けるポイントの一つとなった。西村は「諸刃じゃないですけど、トランジションオフェンスはミスも出やすい部分ではあるので、そこをもっと研ぎながらやっていかないと」と反省のコメントを残した。

これで対戦成績はA東京の4勝1敗となった。大野コーチは「収穫がない」と言い放ったが、今日の試合の反省点を修正し、明日の第2戦ではA東京への苦手意識を払拭したいところだ。