写真=樽家充

NBA公式戦に日本のフリースタイルチーム初登場

フリースタイルバスケットボールチーム『大阪籠球会』が、現地2月14日に行われたトレイルブレイザーズvsウォリアーズのオープニングパフォーマンスショーに出演した。NBA公式戦で日本人によるフリースタイルのパフォーマンスが行われるのは初の快挙となる。

パフォーマンスは盛況のうちに成功し、プレーオフ圏内に位置しさらに上を狙うブレイザーズとリーグ勝率トップを走るウォリアーズの対戦という好カードのオープニングを見事に飾った。パフォーマンスを終えたばかりの『大阪籠球会』リーダーのKANは長年の夢を実現させて感無量の表情。「コート中央のブレイザーズのロゴとかを見ると、今まで想像もしなかったことをやっていると思って泣きそうになりました」と言う。

意気込みとしては「緊張や感動よりも『やってやるぞ』が強かったです。仲間がみんな笑顔でやっていたので、コートでもみんな笑顔を交わしてパフォーマンスすることができました」

それでも、このパフォーマンスで会場を盛り上げられなければ次はない。『日本人初』にはその類のプレッシャーもあった。「最初から手拍子は乗ってくれたし、一つひとつ僕らが狙い目にしている大技では歓声がワッと上がったり拍手が起きたり、すごく分かりやすいリアクションをしてもらいました。日本人は小技で魅せていくことが多いのですが、今回は僕らもアメリカ仕様で、大技で盛り上げる構成にしたのがハマりました」

NBAの舞台に立つことは『大阪籠球会』の長年の夢だった。それを実現した今、KANはもう次の夢を描いている。「それは東京オリンピックであったり、今度はNBAのオールスターゲームだったり。本当に夢でしか見れないところですけど、それを僕たちがどんどん実現して後につなげていきたいです」

今回のパフォーマンスで初めて『大阪籠球会』を知ったバスケットボールファンも多いはず。ファンに向けてKANは次のように感謝のメッセージを送っている。

「今回のことが決まって『大阪籠球会』自体がすごく大きく取り上げてもらえるようになり、いろんなところに誘ってもらえるようになりました。僕たちがこうして活動できるのも応援してくださる人たちのおかげだし、その声援で僕たちが動いて、良い顔でパフォーマンスできています。いろんな方々のサポートのおかげで気持ち良くやらせてもらっているので、これからもパフォーマンスでお返ししていきたいです」