写真=Getty Images

噂に怯える選手とは一線を画し、電話もマナーモードに

毎年のことながら、NBAではトレードデッドラインが近くなると移籍の噂が数多く出回り、選手たちも冷静ではいられなくなる。移籍市場が締め切られる直前までチームはトレード成立の可能性を模索し、強豪はレギュラーシーズン後半戦に向けて可能な限りの補強を試みる。選手たちが気が気でなくなるのも無理はない。中には肝心のパフォーマンスに影響してしまう者もいる。

だが、キャリア8年ともなると、その感覚が麻痺して図太くなるのだろう。『Salt Lake Tribune』によれば、ジャズのデリック・フェイバーズは、2月8日のトレードデッドライン当日、携帯をマナーモードにしてぐっすり眠っていたそうだ。

フェイバーズは、長いウィングスパンと身体能力を生かす攻守に優れる選手で、平均ダブルダブルも可能だ。しかし、近年は衰えが見られ始め、トレードの噂もあった。そんな選手ならば、2月8日にどのチームに行くことになるのか戦々恐々としてもおかしくはない。だが当の本人は「携帯はマナーモードだったし、トレードの連絡があっても朝まで気づかなかっただろうね」と語る。図太いを通り越して無神経ではないかと疑うが、ナーバスになりすぎるよりはマシだ。

トレードされてもされなくても、心身のコンディションを良好に保ちコートで結果を出すのが彼らの仕事なのだから。さすがに、NBAで8年もプレーしているだけのことはある。