写真=Getty Images

ダンカンの性格からして、仮に引退を決めても発表は控え目になる見込み

現役続行か、引退かが注目されるスパーズのティム・ダンカンが、現行の契約に含まれているプレーヤーオプションを行使したと『The Vertical』が伝えた。

プレーヤーオプションを保持している選手は、フリーエージェント選手と各チームとの交渉が解禁される7月1日前日の6月30日までに行使するか、最終年の契約を破棄してFAとなるかを決めなければならない。

報道によれば、ダンカンはすでに年俸560万ドルのオプションを行使した模様。これにより、ダンカンはFAとはならず、現役を続ける場合でもスパーズ残留となる。

今のところダンカンは何のアクションも起こしていないが、スパーズは、期限を設けずダンカン本人の決断を待つ意向のようだ。

ヘッドコーチのグレッグ・ポポビッチは、ダンカンの40歳という年齢を考慮し、その出場時間を年々短くしている。2015-16シーズンは、キャリアローとなる平均25.2分の出場で、8.6得点、7.3リバウンド、1.3ブロックを記録。

これまではダンカン、トニー・パーカー、エマニュエル・ジノビリのビッグ3が中心だったが、昨シーズンからはクワイ・レナードがエースに成長し、ラマーカス・オルドリッジとの強力デュオが誕生している。

今後スパーズを支える主力の成長に伴い、ダンカンとジノビリの出番は必然的に減る方向に進むだろう。だが、出場時間は減少しても、コート内外で若手に助言を与えるなど、チームにとっては貴重な存在だ。

15-16シーズンは、西で唯一ウォリアーズに対抗できるチームと言われたが、プレーオフ西カンファレンス準決勝で、ケビン・デュラントとラッセル・ウェストブルックの超強力コンビを誇るサンダーに敗れた。

メディアは、スパーズを支えた大エースにとって最後のシーズンになる可能性を感じ、敗退後に去就について質問したが、ダンカンは「今後については、これから考える」とだけ返答。

控え目な性格で知られるダンカンだけに、仮に引退を決意しても、大々的には発表しないと見られている。