ジェイレン・ブラウン

「ただ、時期尚早なのに再開したいとは考えていない」

2019-20シーズン再開に向けて調整中と見られるNBAだが、仮に再開できたとしても、レギュラーシーズンの残り試合を消化させるのか、それともシーズン中断前の順位のままプレーオフを開幕させるのかを決断しなければいけない。

下位チームによる第8シードを決めるトーナメント開催案なども噂されているが、セルティックスのジェイレン・ブラウンは、プレーオフからのシーズン再開案に納得している一人だ。

『CNN』とのインタビューで、ブラウンは「プレーオフからの再開はある程度は理解されること」と答え、理由をこう話した。「フライングするつもりはないけれど、リーグの収入の大半はプレーオフでのもの。選手はみんなプレーオフからの再開に納得すると思う。そうすれば収入を幾分かは取り戻せるし、来シーズンのサラリーキャップの額も上がる。大事なのはプレーオフだ」

選手会の副会長でもあるブラウンは、概ね選手がシーズン再開を希望しているとも主張した。今週に入り、選手会は会長のクリス・ポールの呼びかけにより、選手だけのリモートミーティングを実施した。ブラウンはリーグを代表するスター選手がシーズン再開を求めているとも話した。

「NBAの選手全員がシーズン再開を求めている。バスケットボールは、僕たちが大好きなことだからね。ただ、誰かの健康状態を危険に晒したり、時期尚早なのに再開したいとは考えていない。リモート会議に出席した影響力の強い選手たちは、シーズン再開を求めていたよ。彼らの意見はとても重要だけど、リーグを支えている彼ら以外の選手の意見も聞かないといけない」

ブラウンは「すべて正しい方向に向かっている」とシーズン再開を望むが慎重な姿勢も崩していない。「ただ、危険性があるのに再開させて、みんなに大丈夫と思わせる真似はしたくない」

また、選手会は非公式ながらもシーズン再開の是非を問う投票を実施したとの報道もあるが、大半の選手はシーズン再開を望んでいるようだ。NBAコミッショナーのアダム・シルバーがどのような決断を下すのか注目だ。