プレーオフ進出が断たれた唯一のチーム
ウォリアーズのヘッドコーチ、スティーブ・カーは2週間前に2019-20シーズンはすでに終わっているものとして行動していると発言したが、リーグがシーズン再開に向けて動き出している今もその考えは変わっていないようだ。
5月12日にラジオ番組『95.7 The Game』に出演したカーは、シーズン再開の噂についてどう思うかという質問に次のように答えた。「基本的には一歩引いた所から物事を見ている。理由は我々のチーム状況、つまり優勝争いに全く関係ない位置にいるからだ。シーズン再開の問題からは距離を取っている。ゼネラルマネージャーのボブ・マイヤーズが言ったように、リーグから何試合かやってくれと頼まれたら全力で戦うつもりだ。僕はそうなるとは思わないが、再開されるなら準備はするつもりだ」
カーの上司にあたるマイヤーズもレギュラーシーズンの残り試合を消化することに関しては消極的だ。
「我々はリーグ最下位の成績であり、それは紛れもない事実だ。この状況で選手のモチベーションを上げるのはとても難しい。ただ、選手がプライドを捨てているとか、再開後のプレーを望んでいないとか、リーグ全体のことを考えていないというわけではない。リーグにとって良きパートナーでいたいし、そうなるつもりだ」
中断前の時点でウォリアーズは15勝50敗、リーグで正式にプレーオフの可能性が絶たれている唯一のチームだった。リーグがレギュラーシーズンを再開する場合は全チームが参加してプレーオフ争いが行われるが、直接プレーオフに突入するならウォリアーズなど14チームは参加しないことになる。
NBAは12日の夜、各チームのオーナーに2週間から4週間の間にシーズン再開の判断を下すと通達したと伝えられた。それまでカーとウォリアーズは2019-20シーズンの再開、もしくはドラフトと2020-21シーズンに向けて準備を進めることになる。