父ラリー・ナンスは1984年に『ドクターJ』を破り優勝
今年のスラムダンクコンテスト出場者が発表され、2016年大会の準優勝者アーロン・ゴードン(マジック)、2015年大会準優勝者ビクター・オラディポ(ペイサーズ)、191cmながら滞空時間の長い跳躍が武器のデニス・スミスJr.(マーベリックス)、未完の大器ラリー・ナンスJr.(レイカーズ)の4選手が競い合うこととなった。
優勝候補本命には、『エアー・ゴードン』ことゴードンが挙げられる。過去の実績だけを考えれば、2015年大会決勝まで勝ち進み、2015年と2016年の王者となったザック・ラビーンと激突したオラディポが対抗馬になると考えられる。しかし、ダンクコンテストに誰よりも強い気持ちで臨むのは、3年目のナンスJr.だ。
Like father, like son pic.twitter.com/htmByepqqv
— Los Angeles Lakers (@Lakers) 2018年2月2日
彼は大会への意気込みを自作のTシャツで表した。黒地のTシャツの中央には、元NBA選手の父親ラリー・ナンスのイラストがプリントされている。実はラリー・ナンスは、1984年に開催された記念すべき第1回スラムダンクコンテスト優勝者なのだ。 記念すべき第1回大会に出場したナンスは、『ドクターJ』ことジュリアス・アービング、後にダンクコンテストで2回優勝するドミニク・ウィルキンスを破って優勝した。
父親のイラスト入りTシャツを着てネッツ戦の会場にやって来たナンスJr.は、集まったリポーターに「元王者が家族にいるのはうれしいことだよね」とコメント。また今大会に向けたアイデアを聞かれると「NBAでプレーするようになってずっと準備してきた。2年間出場できなかったから、とっておきのアイデアもある。みんなに見てもらえると思うと興奮するね」と、現代を代表するダンクマシーンらしい言葉も聞かれた。
選手としても順調にレベルアップし続けているナンスJr.は、昨シーズンからNBAで新設された『最優秀ダンク賞』のファイナリストに選出されたほど、公式戦でも豪快なダンクを決めることが多い。温めてきたアイディアを披露し、親子二代でダンクコンテスト王者になれるかどうか、2月17日のスラムダンクコンテストを楽しみに待ちたい。