「毎年結果を残すことは簡単ではないので、すごくうれしい」
『B.LEAGUE AWARD SHOW 2019-20』で発表されたレギュラーシーズンベスト5、千葉ジェッツの富樫勇樹は4年連続4回目の受賞となった。
「4年連続というのは本当にうれしいこと。プロの世界で毎年結果を残すことは簡単ではないので、もちろんすごくうれしいです。チームやファンの方、スタッフ陣、フロントスタッフの助けがあってのことなのですごく感謝しています」と、アワード終了後のオンライン取材で富樫は笑顔を見せた。
千葉は入場者数No.1クラブも獲得し、富樫もブースターへの感謝を語った。「千葉ジェッツでプレーさせてもらっていることは、自分にとってもプラスになっています。毎試合のように満員の観客の前でプレーできることは、選手にとってこれ以上ない幸せで、高いモチベーションでプレーできる要素だと思います。来シーズンもまた皆さんの前でプレーできることを楽しみにしています」
富樫にとって今回のベスト5は4度目の受賞となったが、「今シーズンはすごく納得のいく試合は多くはなかった」と言う。「ここ2年間はすごく安定していたというか、1試合を通して酷い試合はあまりありませんでした。悩むほどではないけど、今シーズンはシュートの精度だったりが、2年間を振り返るとあまり良くないと思う試合が多かったです」
それでも平均14.4得点は日本人選手の中ではトップの数字となり、そこには本人も手応えを感じている。「今シーズンはシュート精度がかなり欠いたと思う中でも、こうやって点数を取れたのは自分の強みだなと。外角以外でも点数を取れるところを見せられたと思います。それでも、もっとできるという気持ちの方が強いです」
「オリンピックに向けて最高のレベルに達せるように頑張ります」
富樫は2月のアジアカップ予選にも日本代表として出場したが、東京オリンピックの延期について、あらためてこう語った。「延期に関しては、中止じゃなくて良かったと思いました。日本バスケットはもっと成長しなければいけない中で、この1年間はプラスになると思います。ポジティブに切り替えて来年のオリンピックに向けて選手として最高のレベルに達せるように頑張ります」
「Bリーグでシンプルに一番のポイントガードになれば代表選手になれるという思いで日本でプレーしているので、それが実現できるのを楽しみにしています。ワールドカップに出場できなかった思いもあるので、その舞台に立って自分がどれだけできるのかがすごく楽しみです」
今シーズンはリーグ戦が中止になり、東京オリンピックも1年延期になったが、富樫の目指すところは変わらない。日本一のポイントガードを目指して、今後も日本バスケット界を引っ張っていく。「来シーズンも5年連続ベストファイブを受賞できるように頑張りたい」と言うように、圧倒したパフォーマンスでBリーグを盛り上げるはずだ。
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