今シーズン再開の判断は6月にずれ込む可能性も
NBAコミッショナーのアダム・シルバーは、2019-20シーズン再開の可能性を模索し続けている。
5月8日にはNBA選手とリモートでの話し合いを行い、現時点でのリーグの考え、今後の方針を伝えた。『The Athletic』によれば、今シーズンを再開できたとしても無観客での試合実施、リーグ全収入の40%はファンの入場料で成り立っていること、再開できるかどうかの判断は6月にずれ込む可能性もあること、そして新型コロナウイルスのワクチンが開発されるまでは常に感染のリスクが伴うことを、シルバーから選手たちへ伝えたという。
また『ESPN』は、シルバーはワクチンが開発されるまでの間は無観客での試合実施を検討中で、状況次第では2020-21シーズンも観客を会場に入れない状態で試合を行うことを検討していると報じている。ワクチン開発には少なくとも1年はかかるという意見もあり、しばらくは無観客での試合開催が続く可能性が高い。
シルバーは、今シーズンのプレーオフ開催をあきらめていない。『ESPN』によれば、もしシーズン再開を決断した場合、ディズニーリゾートがあるオーランド、もしくはカジノリゾートがあるラスベガスにチームを集結させて実施する考え。また、1シリーズが最大7戦まであるプレーオフを通常より短くすることも検討している。
選手たちからの質問に答え、意見を交換したシルバーは、今シーズン再開か中止かの難しい判断を下す立場にある。意見は様々で、全員が納得できる結論は出せないかもしれないが、彼はコミッショナーとしてこの難局を乗り越えるため最善を尽くしている。