写真=Getty Images

グリフィン中心のチーム作りを転換、クリッパーズ再編へ

クリッパーズとピストンズの間で大型トレードが実現した。クリッパーズは大黒柱のブレイク・グリフィンを放出。ピストンズからエイブリー・ブラッドリー、トバイアス・ハリス、ボバン・マリヤノビッチの3選手と、さらにドラフト1巡目指名権、2巡目指名権を得る。ブライス・ジョンソン、ウィリー・リードもクリッパーズからピストンズへ移る。

クリッパーズは昨夏にクリス・ポールをロケッツにトレードしている。それと同時に、グリフィンが契約最終年を破棄して新たに5年1億7500万ドル(約196億円)のスーパーマックス契約に合意。グリフィン中心のチーム作りをスタートさせたところだった。

それから半年でプランを放棄したのか、あるいは最初からチーム解体ありきのプランだったのかは分からない。チームに残るもう一人のスター選手であるデアンドレ・ジョーダン、さらにはルー・ウィリアムズにもトレードの噂があり、これまでのクリッパーズは完全にチーム解体に至る可能性もある。

ブラッドリーとハリスはピストンズの不動のスターターで、即戦力として計算できる。それでも、西カンファレンスのプレーオフ出場権争いでは一歩後退。昨年に続いて豊作とされる2018年ドラフトの指名権も得られ、グリフィンの大型契約がなくなりサラリーキャップに大きな余裕ができた。新たなチームを作る下地作りは着々と進んでいるが、それだけにデアンドレ・ジョーダンの去就が気になるところだ。

ピストンズは22勝26敗で現在東カンファレンスの9位。アンドレ・ドラモンドとグリフィンの超強力フロントコートでプレーオフ進出を目指すことになる。

このトレードが両チームにとって吉と出るかどうか。それが分かるのは少なくともレギュラーシーズンが終わる4月のこととなる。