写真=Getty Imeges

「実力でオールスターに選出された」と主張

サンダーのラッセル・ウェストブルックは、チームメートのポール・ジョージがオールスターに選出されなかったことに怒り、「投票で選出された選手がオールスターとは限らない」とコメント。オールスターに選ばれた中に相応しくない存在がいるとも受け取れる発言をした。

この発言を聞いたトレイルブレイザーズのデイミアン・リラードは、1月24日のティンバーウルブズ戦を前に「俺は彼をリスペクトしているけど、そんなことを言うなんて、がっかりだ」と語った。

「彼は俺とも対戦経験があって、ウチのチームのことも分かっている。俺がキャリアを通じて残してきたこと、達成してきたことを知らないわけじゃない。だから彼の発言は残念だ。けれど、俺は実力でチャンスをつかんだ。自分の力でオールスターに選出されたんだ」

リラードが名指しで批判されたわけではない。しかし、リラードが『被害妄想』を抱えてしまう理由も理解できる。この2年間、リラードはステフィン・カリー、ジェームズ・ハーデン、ウェストブルック、クリス・ポールに押し出されるような形でオールスター選出を逃してきた。さらに言えば、アメリカ代表として国際大会出場を熱望しても、やはりガードの選手層の厚さにより、最終候補どまりが続いているからだ。

負けず嫌いのリラードは、NBA1年目から結果を残してきた。2012年ドラフト全体6位という高評価を得てNBAプレーヤーになる夢を叶えると、NBA史上4人目となる満場一致で新人王に。2年目からはチームリーダーの風格をまとい、抜群の勝負強さでチームを牽引し続けている。

平均25.3得点、4.7リバウンド、6.6アシストという成績からも、リーグを代表するガードの一人であることは間違いない。落選が続いたことで必要以上にデリケートになっているのかもしれないが、胸を張っていい。

デイミアン・リラードは、オールスターに相応しい選手だ。