ヒートは今シーズンのバックス戦で無敗
ヒートの球団社長、パット・ライリーは、先日「優勝に手が届くところまで近づいている」と語るなど、現在のチームに確かな手応えを感じている。それは選手も同じで、今シーズン初めてオールスターに選出されるほどブレークしたビッグマンのバム・アデバヨも、ライリーの意見に同意している。
ジミー・バトラーを先頭に、タイラー・ヒーロー、ケンドリック・ナン、ダンカン・ロビンソン、デリック・ジョーンズJr.ら若手、そしてゴラン・ ドラギッチ、ケリー・オリニクらベテランが噛み合ったチームが優勝するには、東カンファレンスの首位を走るヤニス・アデトクンボのバックスを倒さなければならない。
だがアデバヨは、『Forbes』とのインタビューで、バックスとプレーオフで対戦した場合について聞かれると「7戦でのシリーズでも勝てる」と豪語。新型コロナウイルス感染拡大により3月中旬から2019-20シーズンが中断されるまで、ヒートはバックスを相手に今シーズン無敗をキープしていた唯一のチームで、アデバヨのコメントからは自信がうかがえる。
「バックスが自分たちに勝てないと言っているわけではなくて、ウチが勝つチャンスも結構あるってこと」
その言葉通り、ヒートはバックスを苦にしていない。3月2日に対戦した際には、アデトクンボをシーズン最少の13得点に抑え、3ポイントシュート成功数でも18-7で圧倒し、105-89で快勝した。
無論、レギュラーシーズンとプレーオフとでは試合のテンションも、プレーの強度も大きく異なるが、今シーズンのヒートにとってバックスは相性の良い相手だ。もしシーズンが再開され、プレーオフで両チームの対戦が実現すれば、『Game 7』にもつれる大熱戦となるかもしれない。